この記事では、UFCフライ級で注目を集める平良達郎選手の戦績を詳しく解説します。沖縄出身の彼は、プロ総合格闘技の舞台で多くの勝利を収め、世界中の格闘技ファンを魅了してきました。これまでに一敗こそ経験していますが、その実力は揺るがず、今後の活躍がますます期待される選手です。本記事では、平良達郎選手のプロ・アマチュア両方の戦績を振り返りながら、彼の強さの秘密と次なる挑戦に迫ります。
目次
平良達郎 戦績とプロフィール:沖縄が育んだ格闘家の軌跡
プロ総合格闘技 戦績 試合数 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合 16勝 5 7 4 0 0 0 1敗 0 0 1 0 0 0 引用元:平良達郎 – Wikipedia
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日 × ブランドン・ロイバル 5分5R終了 判定1-2 UFC Fight Night: Royval vs. Taira 2024年10月12日 ○ アレックス・ペレス 2R 2:59 TKO(右膝の負傷) UFC Fight Night: Perez vs. Taira 2024年6月15日 ○ カルロス・ヘルナンデス 2R 0:55 TKO(左フック→パウンド) UFC Fight Night: Song vs. Gutiérrez 2023年12月9日 ○ エドガー・チャイレス 5分3R終了 判定3-0 UFC 290: Volkanovski vs. Rodríguez 2023年7月8日 ○ ヘスス・アギラー 1R 4:20 腕ひしぎ三角固め UFC Fight Night: Lewis vs. Spivak 2023年2月4日 ○ CJ・ベルガラ 2R 4:19 腕ひしぎ十字固め UFC Fight Night: Grasso vs. Araújo 2022年10月15日 ○ カルロス・カンデラリオ 5分3R終了 判定3-0 UFC on ESPN 36: Błachowicz vs. Rakić 2022年5月14日 ○ アルフレド・ムアイアド 1R 4:12 リアネイキッドチョーク VTJ 2021 2021年11月6日 ○ 福田龍彌 1R 4:31 三角絞め 修斗 PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.4 第2部 2021年7月4日 ○ 前田吉朗 1R 1:01 スリーパーホールド 修斗 PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.2 2021年3月20日 ○ 清水清隆 5分3R終了 判定3-0 修斗 PROFESSIONAL SHOOTO 2020 Vol.7 2020年11月23日 ○ ジャレッド・ライアン・アルマザン 2R 0:19 TKO(スタンドパンチ連打→パウンド) 修斗 PROFESSIONAL SHOOTO 2020 2020年1月26日 ○ 大翔 1R 2:18 TKO(パウンド) 修斗 THE SHOOTO OKINAWA Vol.2 2019年11月3日 ○ 小堀貴広 1R 1:00 TKO(パウンド) 修斗 BORDER -season11- 「The3rd」 2019年9月22日 ○ 関口祐冬 5分2R終了 判定3-0 修斗 SHOOTO GIG TOKYO Vol.27 2019年6月8日 ○ 親川龍 1R 3:24 フロントスリーパーホールド 修斗 THE SHOOTO OKINAWA Vol.1 【新人王決定トーナメント フライ級 決勝】 2018年11月25日 ○ 大竹陽 1R 2:46 三角絞め 修斗 This is SHOOTO Vol.2 【新人王決定トーナメント フライ級 1回戦】 2018年8月3日
引用元:平良達郎 – Wikipedia
アマチュア総合格闘技 戦績 勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日 ○ 親川龍 3分2R終了 判定3-0 第24回全日本アマチュア修斗選手権大会 【フライ級 決勝】 2017年9月23日 ○ 廣瀬大介 1R 3:50 ギロチンチョーク 第24回全日本アマチュア修斗選手権大会 【フライ級 準決勝】 2017年9月23日 ○ 岡本秀義 1R 3:14 スリーパーホールド 第24回全日本アマチュア修斗選手権大会 【フライ級 2回戦】 2017年9月23日 ○ 髙橋一輝 1R 0:40 ギロチンチョーク 第24回全日本アマチュア修斗選手権大会 【フライ級 1回戦】 2017年9月23日 ○ 親川龍 3分2R終了 判定3-0 第11回九州アマチュア修斗選手権大会 【フライ級 決勝】 2017年6月18日 ○ 柏木勇哉 4分1R終了 判定3-0 第11回九州アマチュア修斗選手権大会 【フライ級 準決勝】 2017年6月18日 ○ 黒瀬一平 1R 3:23 スリーパーホールド 第11回九州アマチュア修斗選手権大会 【フライ級 2回戦】 2017年6月18日 ○ 菊池勇吾 1R 3:44 スリーパーホールド 第11回九州アマチュア修斗選手権大会 【フライ級 1回戦】 2017年6月18日 ○ 伊良波恵 3分2R終了 判定3-0 琉球フリーファイト Vol.10 2017年5月21日 ○ 知念健 1R 1:05 リアネイキドチョーク レキオバトル名護 Vol.1 2017年4月23日 ○ 金城栄太郎 3分2R終了 判定3-0 琉球フリーファイト Vol.9 2016年11月27日
那覇市出身、沖縄の伝統が育んだ強さ
引用元: スポーツナビ
平良達郎選手は、2000年1月27日に沖縄県那覇市で生まれ育ちました。那覇は、沖縄の歴史と文化が色濃く残る地域で、特に武道の伝統が深く根付いています。この影響を受けた平良選手は、幼い頃からその格闘技への関心を深め、15歳で総合格闘技(MMA)を始めました。兄の影響で格闘技の道を歩み始めた彼は、沖縄の誇りを背負いながら成長を続けています。
沖縄の伝統と文化が、彼の格闘スタイルに与えた影響は大きく、特に修斗での活躍にそれが現れています。修斗で無敗を誇る戦績は、まさにその一環であり、彼の鍛錬と努力が身を結んだ結果だといえるでしょう。修斗での10戦全勝という記録は、彼の戦闘能力の高さと、常に勝利を狙う強い意志を証明するものであり、この成功が彼をUFCの舞台へと導く基盤となりました。
修斗からUFCへ、平良選手の華々しいキャリア
引用元:日刊スポーツ
平良達郎選手は、THE BLACKBELT JAPANに所属し、ここで格闘技の基礎を固めました。修斗フライ級世界チャンピオンとしてのタイトル獲得は、彼のキャリアにおける重要なマイルストーンであり、その実績が彼をUFCへの道へと導きました。修斗での無敗記録は、彼の優れた技術と冷静な戦略眼を証明しており、この経験が彼をさらに強くしました。
また、平良選手の格闘技スタイルは非常に多彩です。総合格闘技のみならず、キックボクシングやブラジリアン柔術(紫帯)なども習得し、対戦相手に対して常に予測不能な攻撃を繰り出すことができます。
引用元:トライフォース柔術アカデミー Tri-force BJJ
特にブラジリアン柔術におけるサブミッション技術は、彼の試合で重要な役割を果たしており、これまで7回ものサブミッション勝利を記録しています。これにより、平良選手はただのストライカーではなく、グラップリングのエキスパートとしても高く評価されています。
平良達郎 戦績:UFCフライ級での躍進
UFCでの戦績、フライ級での躍進
平良達郎選手は、UFCフライ級で7戦6勝1敗の成績を誇ります。彼の戦績は、その才能と努力を如実に物語っており、彼の存在は日本だけでなく、世界中のMMAファンに強い印象を与えています。プロ全体の戦績でも、16勝1敗を記録しており、その実力は誰もが認めるところです。
特に、2024年6月に行われたアレックス・ペレス戦でのTKO勝利は、彼のキャリアのハイライトの一つです。この試合では、2ラウンド目に平良選手がペレスの攻撃を巧みにかわし、膝の負傷を誘発し、試合を有利に進めました。このTKO勝利により、平良選手はUFCでさらなる注目を集め、世界中の格闘技ファンにその実力を示しました。
しかし、2024年10月に行われたブランドン・ロイバル戦では、5分5ラウンドの激闘の末、判定1-2で惜しくも敗北を喫しました。この敗北は彼にとって初めての苦い経験となりましたが、それでも平良選手の実力に疑いの余地はなく、さらなる成長とリベンジへの期待が高まっています。
勝利者インタビューでロイバルは「もっと早く仕留められると思っていた。平良は凄い奴だ。僕と一緒に練習すればチャンピオンになれる。次は王座戦だ。朝倉海でもパントージャでもベルトを取りに行く」と話した。ちょうど今大会の同日昼間、12月のUFC 310で王者パントージャに初参戦の朝倉海が挑戦することが発表されたばかりだった。なお、死闘を繰り広げたロイバルと平良の両者はファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれ各5万ドル(約750万円)のボーナスを獲得している。
引用元: BOUTREVIEW
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多彩なフィニッシュ技術と戦略
平良選手の戦績の特徴は、その多彩なフィニッシュ技術です。彼はこれまで5回のKO勝利を収めており、その強烈な打撃は対戦相手に対する大きな脅威となっています。また、7回のサブミッション勝利を挙げており、リアネイキッドチョークやトライアングルなどの技を駆使して試合を終わらせる能力は、彼のサブミッションの技術力を如実に示しています。
また、平良選手の試合には判定勝ちも多く含まれており、4回の判定勝利は彼がただのフィニッシャーではなく、試合を冷静にコントロールし、戦略的に勝利を収めることができる戦略家であることを証明しています。接戦でもしっかりと試合を進め、相手にペースを握らせないその戦術は、まさに彼の強さの秘密の一つでしょう。
まとめ
この記事では、平良達郎選手のUFCおよびプロ総合格闘技における戦績を振り返りました。平良選手は、16勝1敗という驚異的な記録を持ち、フライ級でその実力を発揮しています。特に、アレックス・ペレス戦でのTKO勝利はキャリアのハイライトであり、その技術力と戦略の高さを証明しました。しかし、2024年10月のブランドン・ロイバル戦で初めて敗北を経験し、今後の成長とリベンジへの期待がさらに高まっています。平良選手は今後もUFCフライ級で注目される存在であり、次の挑戦にも目が離せません。
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