2025年5月28日、ボクシングファンの間で大きな注目を集めた試合が横浜BUNTAIで行われました。
WBO世界バンタム級王者の武居由樹選手が、肩の負傷による長期離脱から復帰し、挑戦者ユッタポン・トンデイ選手と激突。
復帰戦というプレッシャーの中、武居選手はわずか1ラウンド127秒という短時間でTKO勝利を飾り、その強さと進化を証明しました。
この記事では、試合の詳細や武居選手の圧倒的なパフォーマンス、試合後のコメント、そして今後の展望までを、丁寧にお伝えしていきます。
ボクシング界に再び旋風を巻き起こしたその一戦を、ぜひ最後までご覧ください。
目次
武居由樹がユッタポンに1R TKO勝利!鮮やかな復帰劇に拍手
劇的な勝利で復帰戦を飾った武居由樹選手。その戦いぶりとリングに込めた思いを、じっくりと振り返ってみましょう。
引用元:THE ANSWER
待望のリング復帰でいきなりの快進撃
2025年5月28日、横浜BUNTAIで開催されたWBO世界バンタム級タイトルマッチ。この日、リングに立ったのは、長いリハビリ期間を乗り越えて復帰を果たした武居由樹選手。
対戦相手はタイ出身でWBOバンタム級8位の実力者、ユッタポン・トンデイ選手。注目の一戦は、予想を遥かに上回るスピードで決着がつきました。
試合開始からわずか127秒、武居選手はその圧倒的な攻撃力を武器にTKO勝利を収めたのです。肩のケガというアスリートにとって大きなハンディを乗り越え、見事なパフォーマンスを披露したその姿には、多くの観客が感動を覚えたことでしょう。
試合開始直後から圧倒する動き
ゴングが鳴ると同時に、武居選手はすぐに前へと踏み出し、積極的にプレッシャーをかけていきました。
その動きには、迷いや不安といったものは一切感じられず、むしろ「この試合にすべてをかけている」という強い意志が伝わってくるようでした。
試合の序盤から相手に主導権を渡すことなく、自らのペースを完全にキープ。手数、スピード、パンチのキレ、すべてが研ぎ澄まされていて、その仕上がりの良さにはただただ驚くばかりでした。
まるで試合というより、ひとつの作品を見ているような感覚さえ覚えました。

この立ち上がりの勢い、K-1時代を思い出させるような迫力でした。強すぎる!
ユッタポン選手に4度のダウン
ユッタポン選手は、これまで一度もダウンを経験したことがないという非常にタフなファイター。
しかしこの日、そんな彼を武居選手は4度もキャンバスに沈めるという衝撃的な展開を見せました。
特に印象的だったのは、最初のダウンの後も全く焦ることなく、冷静に攻撃を重ねていったところ。
感情的になることなく、まるで計算されたような戦いぶりは非常に完成度が高く、その戦術の巧みさにただただ感心させられました。
左ストレートの切れ味が光る
今回の試合でもうひとつ特筆すべきは、武居選手の代名詞とも言える左ストレートの切れ味。
サウスポーとしての持ち味を最大限に活かした一撃は、まるで弓矢のような鋭さでユッタポン選手の顔面を正確にとらえました。
このパンチが当たった瞬間、会場が一瞬静まり返り、次の瞬間には大歓声が沸き起こる──そんなドラマチックな瞬間がいくつもありました。
ここで、武居選手の勝因を簡単に振り返ってみましょう。
・スピードと精度を兼ね備えたパンチ
・序盤から主導権を握る積極性
・的確な距離感とポジショニング
・精神的な落ち着きと集中力
・左ストレートの威力
どれもが高いレベルで融合し、まさに“完璧な試合”といえる内容でした。
試合後のコメントにも前向きな姿勢
試合後のインタビューでは、落ち着いた様子で「次はベルトを統一したい」と語る武居選手。
その表情には、勝利の喜びだけでなく、さらなる挑戦への強い意欲がにじんでいました。
勝って満足するのではなく、次なる高みを目指して前進を続けるその姿勢には、多くのボクシングファンが心を打たれたことでしょう。



力強く、でも自然体で話すその姿に、“王者の風格”を感じました
武居由樹、ユッタポンに1R TKO勝利!今後の期待が高まる理由
復帰戦を完璧な勝利で飾った武居選手。その次なるステージと課題に、ファンの期待もどんどん膨らんでいます。
延期を乗り越えてつかんだ勝利
実はこの試合、当初は2025年1月に予定されていました。
しかし、武居選手が右肩の関節唇損傷というケガを負ってしまったことで、一度は延期に。
復帰までの道のりは決して平坦ではなく、長いリハビリとトレーニングを要するものでした。
それでも、諦めずに準備を重ね、今回の試合で結果を出したという事実は、非常に大きな意味を持ちます。
身体も心も絶好調
試合前の計量時、武居選手は見事な体の仕上がりを見せ、「ここ最近で一番うまくいった減量だった」と語っていました。
特に、腹筋の割れ具合が話題になるなど、コンディションの良さは見た目からも一目瞭然。
肉体的な準備だけでなく、精神面でもしっかりと整っていたことが、試合内容からもひしひしと伝わってきます。
ここで、武居選手の試合前の準備ポイントをまとめてみます。
・左ストレートを中心にした技術練習
・フィジカル強化と回復ケアのバランス
・減量計画の徹底と食事管理
・試合直前の集中力の高め方
・応援メッセージから得たモチベーション
これらの積み重ねが、本番でのパフォーマンスを最大限に引き出す原動力になったのだと感じました。
応援の力が背中を押した
「めちゃくちゃ燃えていた」と語った武居選手の言葉には、仲間や家族、そしてファンからの応援がたくさん詰まっているように感じました。
大きなケガを経験し、そこから再びリングに戻ってくるというのは、並大抵のことではありません。
そんな時、応援の声や周囲のサポートがあるからこそ、心が折れずに前を向けるのだと思います。
その意味で、今回の勝利は武居選手ひとりだけでなく、支えてきたすべての人たちとの“共同作業”だったのかもしれません。
次の対戦相手にも注目
今後の対戦相手として名前が挙がっているのは、堤聖也選手や那須川天心選手。
どちらも実力派で個性的なファイターであり、武居選手との対戦が実現すれば、非常に盛り上がること間違いなしです。
今後予想される注目のカードとしては、
・武居由樹 vs 堀聖也:技巧派同士のテクニカルな戦い
・武居由樹 vs 那須川天心:異種格闘技的な夢のマッチアップ
・武居由樹 vs 他団体王者:統一戦に向けた大一番
このように、次なる舞台でも胸が高鳴るような対決が待ち受けています。
まとめ
WBOの王座を保持している武居選手ですが、本人の口からも語られているように、今後は他団体のチャンピオンとの統一戦を目指すとのこと。
その挑戦は簡単なものではありませんが、今回のようなパフォーマンスを見せられたら、きっとその目標も夢ではないはずです。
これからますます注目される武居選手のボクシング人生。
応援する側としても、リングに立つ彼の姿を目に焼き付けながら、次の試合を楽しみに待ちたいですね。