高見ちさと議員の議会欠席は本当に体調不良？観桜会の和太鼓演奏が物議

2025年春、姫路市で開催された「第40回姫路城観桜会」において、一人の議員が注目を集めました。高見ちさと議員――彼女は2024年11月から健康上の理由で議会を長期欠席しているにもかかわらず、観桜会のステージで元気に和太鼓を披露。その姿がSNSで拡散され、瞬く間に議論の的となりました。

「病気で議会に出られないはずなのに、なぜイベントには出られるのか？」
「体調不良と言っていたのは嘘だったのか？」
こうした市民の疑問や批判がネットを中心に噴出し、事態は炎上状態へと発展しています。

この記事では、高見ちさと議員の議会欠席の背景から、観桜会での和太鼓演奏に至るまでの経緯、そして社会的な反応を整理しながら、地方議員としての“責任”と“行動の矛盾”について鋭く掘り下げます。政治家にとって信頼とは何か、そして市民は何を求めているのか――その本質に迫ります。

高見ちさと議員の議会欠席 観桜会での和太鼓演奏に見る公私のバランスとは

見よ！コレが11月から議会を欠席し、政倫審にも出なかった高見千咲姫路市議の華麗な撥捌(ばちさば)きだっ‼️

(本日3/29の第40回姫路城観桜会の和太鼓演奏披露にて)#暴れ太鼓 pic.twitter.com/XDjSDXiHVS

— ポンセ・スイーツ😎🍥🐾 (@ponse0923) March 29, 2025

健康問題を理由とした議会長期欠席

高見ちさと議員は、2024年11月末以降、健康上の理由をもって公務である議会を欠席し続けています。政治家も人間ですから体調を崩すことは当然あるでしょう。しかし、問題は「説明責任の不在」と「欠席の長期化」にあります。市民にとっては、議員が議会に出ないという事実そのものが不信の根源です。しかもその間、彼女がどのような診断を受けており、どの程度の療養が必要なのかなど、詳細な説明がなされていない点が極めて不誠実です。

市民に選ばれ、税金から給与が支払われている政治家が、根拠の不明確な「体調不良」を理由に数ヶ月にわたって姿を見せない。これが一般企業であれば、すでに「退職勧告」レベルでしょう。政治家だけが、なぜこうも曖昧な説明で職責を果たさなくて済むのでしょうか？

和太鼓演奏への参加が浮き彫りにした矛盾

そんな高見議員が突如として公の舞台に登場したのが、2025年春の姫路城・第40回観桜会でした。しかも観客の前で披露したのは、和太鼓の演奏。病気で議会に出られないはずの議員が、観光客や市民の前で大太鼓を力強く叩く姿に、多くの人々は唖然としました。

正直、「体調不良って一体どこが？」と感じた市民がいても無理はありません。議会を休んでいる間、体調は本当に悪かったのか？それとも、公務はできないけれどイベントなら出られるという都合のいい「選択的不調」だったのか。ここに説明がない限り、誠実な政治家とは言えません。

地域貢献と健康問題、どちらを重視するか

もちろん、文化活動や地域イベントへの参加がすべて悪いとは言いません。議員が地域社会に顔を出すことは必要ですし、和太鼓のような伝統芸能を支える姿勢も評価できる部分です。しかし、優先順位の問題です。なぜ議会より先に太鼓なのでしょうか？

議員にとって最も大切なのは、「法に基づいた議会活動」であり、ステージパフォーマンスではないはずです。仮に彼女が地域文化を大切にしたいのなら、議会でその支援策を提案する方がはるかに有意義です。パフォーマンスではなく、政策で語るべきではないでしょうか。

「和太鼓を叩けるなら議会にも出られるのでは？」という市民の声

この和太鼓パフォーマンスが報じられると同時に、SNSや地元メディアには非難の声が殺到しました。「議会に出るのは無理でも、太鼓は叩けるって、どういうこと？」と疑問視するコメントが相次いでいます。事実、議会とは異なり、観桜会は屋外で観客も多く、気力体力が必要な場です。

それに加え、和太鼓は全身を使うハードな演奏です。人前で演奏できるほど元気なら、少なくとも議会の傍聴席で顔を見せるくらいのことはできたはずです。そういった小さな誠意すら見せない姿勢が、支持者の信頼を損ねている最大の要因でしょう。

高見ちさと議員の議会欠席 観桜会での和太鼓演奏に対する社会の反応と今後の課題

地域文化に貢献する姿勢には一定の評価

和太鼓演奏は、間違いなく地域イベントにおける目玉コンテンツです。音楽性だけでなく、視覚的にも迫力があり、観客を魅了します。高見議員がこうした文化活動に情熱を持っていること自体は、悪いことではありません。むしろ、議員が地域の伝統文化を守ろうとする姿勢は賞賛に値します。

ですが、今回の問題の本質は「文化活動の是非」ではなく、「その前に議員としての本分を果たしているのか？」という点にあります。

ただし、議員としての責任も問われる

健康問題で議会に出られない。それならまずは病状の説明をし、市民に理解を求めるべきでした。そして、回復したならば第一に出るべきは議会の壇上であり、ステージ上の太鼓ではないのです。

市民から見れば、「議会に出ないけど太鼓は叩く」という行動は、公務より自己アピールを優先しているように見えて仕方がありません。議会の場を軽視し、市民を軽視しているとも取られかねない行動です。

和太鼓演奏の映像がSNSで拡散…政治的ダメージに

演奏の映像がSNSで拡散されたことで、事態はより一層深刻化しました。「元気じゃん」「議会サボってステージ出るの？」といった辛辣なコメントが相次ぎ、彼女の政治的信用は急落中です。これがきっかけで辞職勧告が現実味を帯びる事態にまで発展しているというのも、当然の流れでしょう。

これまで支持してきた有権者にとっても、裏切られたような思いがあるはずです。

議員活動と文化活動の線引きが今後の焦点に

公務と文化活動のバランスは、今後の地方議員にとっても大きな課題になるでしょう。今回の高見議員のケースは、その典型的な「反面教師」と言える存在です。文化に参加することが悪ではない。しかし、それを正当化するには、「まず本業をしっかりやる」ことが絶対条件です。

「文化で貢献してます」と胸を張るなら、議会にも出てこい。それが政治家としての筋というものでしょう。

信頼回復には明確な説明と議会復帰の道筋が必要

信頼を失うのは一瞬、取り戻すには年単位。高見議員が信頼回復を目指すなら、今こそ自らの口で真実を語るべきです。病状の説明、活動の選択理由、そして今後の議会復帰に向けた具体的なスケジュール。

それらを公の場で明言しない限り、「逃げている」「都合の良いときだけ出てくる議員」とのイメージは払拭できません。文化への貢献よりも、政治家としての誠実さがまず問われているのです。

高見ちさと議員の議会欠席と観桜会での和太鼓演奏に対する総括ポイント

議員の公務と文化活動の線引きが課題として浮上した

高見ちさと議員は体調不良を理由に議会を長期欠席している

欠席中にもかかわらず観桜会で和太鼓演奏に参加した

和太鼓は全身運動であり、元気な印象を市民に与えた

議会よりもイベントを優先したように見えたことが反発を招いた

説明責任を果たさないままの公の活動が信頼を損ねた

SNSで拡散され炎上状態となり、批判の声が多く集まった

一方で地域文化への貢献として評価する声も一部にある

議員の「公人」としての行動基準が問われる事態となった

今後の信頼回復には明確な説明と議会復帰の意志が不可欠