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現場監督が忙しい時期はいつ?繁忙期を乗り切る5つの対処法!

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「今が一番きつい」と感じていませんか?

毎日帰りが遅い。書類が終わらない。電話が鳴り止まない。職人から同時に呼ばれる。

「なんでこんなに忙しいんだ…」

現場監督をしていると、必ず地獄のように忙しい時期があります。

こんにちは、たかしんです。

施工管理として15年、工程管理・安全管理を中心に現場を担当し、
1級建築施工管理技士として多くの現場を見てきました。

はっきり言います。忙しいのはあなたの能力不足ではありません。構造的に忙しくなる時期があるだけです。

私自身、竣工前の3週間は毎日終電で帰れなかった経験があります。RC造の大型物件で設計変更が重なり、職人・設計・施主すべてから同時に詰められた時期でした。そのときに痛感したのは「忙しさには必ずパターンがある」という事実です。

この記事では、現場監督が忙しくなる時期・その理由・乗り切るための具体策を現場目線で解説します。

【重要】まず自分の状態を確認してください

対処法を読む前に、一度立ち止まって自分の状態をチェックしてください。以下に2つ以上当てはまるなら、対策よりも先に休養・相談が必要です。

  • 睡眠が4時間以下の日が3日以上続いている
  • 常にイライラして、些細なことで怒鳴りそうになる
  • 判断ミスが明らかに増えた、集中できない
  • 「事故が起きてもしょうがない」と感じるようになった
  • 朝、体が動かない日がある

これらは重篤なバーンアウトや抑うつのサインです。 上司または産業医に翌日中に相談してください。働き続けることより、あなたの体と安全が最優先です。

現場監督が忙しくなる代表的な時期

① 竣工前(引き渡し直前)

ここが最大の山場です。手直しラッシュ・書類まとめ・検査対応・是正工事が同時に押し寄せます。私の経験では、竣工前1ヶ月は残業時間が月80〜100時間を超えることも珍しくありませんでした。

② 年度末・年末(3月・12月)

公共工事の発注や民間の決算が絡むと、この時期に竣工が集中します。国交省の統計でも、建設業の残業が年間で最も多い月は3月と12月です。

③ 工程が圧縮されたとき

着工遅れ・天候不良・設計変更などで遅れが出ると、後半の工程に作業が詰め込まれます。人も作業も集中して、現場監督がパンクしやすい状況です。

④ 複数現場の掛け持ち中

人手不足でよくあるパターンです。A現場でトラブル、B現場で検査、C現場で変更が同時多発すると、物理的に体が足りなくなります。

⑤ 人が抜けたとき

退職・異動・応援終了で人が減ると、仕事量は変わらないのに負担だけが増えます。中堅監督が一人抜けるだけで、現場全体のバランスが崩れることがあります。

なぜ現場監督は繁忙期に追い込まれるのか?

忙しさの原因は気合い不足ではなく、構造的な問題です。

理由① 現場は「予定通り進まない」のが前提 天候・人・資材・変更指示、すべてが不確定要素です。それぞれのズレが積み重なり、最終盤に爆発します。

理由② 書類作業が後回しになりやすい 写真整理・出来形管理・検査資料・是正報告は、日々こなせば楽なはずです。しかし現場では緊急対応が優先されるため、気づけば竣工直前に書類の山が残ります。

理由③ 監督が抱え込みすぎる 真面目な人ほど「自分でやる」「任せられない」「断れない」に陥りがちです。結果として業務が一人に集中し、限界を超えます。

2024年問題|現場監督の残業に上限が設けられました

2024年4月から、建設業にも時間外労働の上限規制が適用されました。原則として月45時間・年360時間が上限であり、特例でも年720時間・単月100時間未満(休日労働含む)が上限となっています。

これは現場監督の働き方に大きく関わる変化です。「繁忙期だから仕方ない」という慣行は、法的に通用しなくなっています。

もし月100時間を超えるような状況が続いているなら、それは個人の努力でどうにかする問題ではなく、会社・組織として改善すべき問題です。上司への報告や、労働基準監督署への相談も選択肢に入れてください。

参考:国土交通省「建設業の時間外労働の上限規制」

繁忙期を乗り切る5つの対処法

① 優先順位を「安全基準」で決める

迷ったらこの基準で判断してください。

安全 > 品質 > 工程 > 書類

危険作業・足場・重機動線に関わることは何より最優先です。書類の完成度を下げても、現場の安全は絶対に妥協しない。この順番を崩さないことが、繁忙期の判断軸になります。

② 「完璧主義」を手放す

繁忙期に完璧を目指すと、すべてが中途半端になります。「まず60点で回す」という発想が大切です。書類は必要最低限、会議は短縮、細かい修正は竣工後——そう割り切ることで全体が動きます。

「いや、品質が下がるじゃないか」と思うかもしれませんが、疲弊した状態で100点を目指すより、余裕を持った状態で80点を出す方が、長期的には現場の質は上がります。

③ 朝30分で”今日の勝ち筋”を決める

出社後すぐに行うルーティンを作ってください。

  1. 今日の危険ポイントを確認する(安全最優先)
  2. 優先タスクを3つだけ決める
  3. 今日やらなくていい仕事を1つ削る

この3ステップを毎朝繰り返すだけで、一日の密度が変わります。「今日これだけできれば合格」という基準があると、精神的な余裕も生まれます。

④ 捨てる仕事を意識的に決める

繁忙期は「何をするか」より「何をしないか」の方が重要です。形式だけの報告書・過剰なほど丁寧な資料作成・何も決まらない定例会議——これらは削れるものから削ってください。

「そんなこと言っても会社のルールがある」という場合は、上司に「今この書類は優先度を下げてもいいですか」と一言確認するだけで許可が出ることもあります。遠慮せずに相談を。

⑤ 人に任せる勇気を持つ

「自分がやった方が早い」は繁忙期の罠です。

  • 若手に写真管理(チェックリストを渡せばできる)
  • 職長に翌日の段取り共有(任せることで職長も成長する)
  • 事務担当に書類の下準備(フォーマットと記入例を渡す)

任せることは丸投げではありません。「何を・どこまで・いつまでに」を明確にして渡すのがポイントです。最初は時間がかかりますが、チームとして動ける現場になれば、次の繁忙期がずっと楽になります。

よくある質問(Q&A)

Q1. 繁忙期は毎年来ますか?

ほぼ来ます。ただし、事前の準備(書類の日次管理・工程の前倒し意識・任せる体制づくり)で、「地獄」かどうかは変わります。毎年同じきつさを繰り返しているなら、準備の仕方を変えるサインです。

Q2. 具体的に何月が一番忙しいですか?

民間工事なら12月・3月の竣工集中期が最多です。公共工事なら年度末の2〜3月が山場になります。梅雨明け後(7〜8月)に遅れを取り戻す工程圧縮も多く見られます。自分の現場がどのパターンかを年初に把握しておくと、心の準備ができます。

Q3. 2024年から残業の上限が変わったと聞きましたが、実態は?

2024年4月から建設業も上限規制の適用対象になりました。原則月45時間・年360時間、特例でも年720時間が上限です。違反すると会社側に罰則が課されます。ただし現場によっては慣行が変わっていないケースもあります。自分の状況が上限を超えていると感じたら、まず上司に相談し、それでも改善しなければ労基署への相談も選択肢です。 参考:厚生労働省「時間外労働の上限規制」

Q4. 繁忙期に若手がついていけなくなったらどうすればいいですか?

繁忙期は経験の浅い人が脱落しやすい時期でもあります。若手への指示は「何を・どこまで・いつまでに」を明確に。毎朝5分でいいので進捗確認をする習慣を作ると、問題の早期発見につながります。若手がついていけていないと感じたら、タスクの難易度を下げて「小さな成功体験」を積ませることが、長期的な戦力化につながります。

Q5. 忙しすぎて辞めたいと思っています。どう判断すればいいですか?

まず「一時的な繁忙期なのか、それとも常態化しているのか」を見極めてください。一時的であれば、この記事の対処法を試す余地があります。ただし、残業が年間を通じて月80時間以上・改善の見込みがない・体や心に異変を感じているなら、それは環境の問題です。「辞める=負け」ではありません。健康な状態で働ける場所に移ることは、正当な選択です。

まとめ

現場監督の繁忙期には必ずパターンがあります。竣工前・年度末・工程圧縮・人員減少——これらは偶然ではなく、構造的に発生するものです。だからこそ、対処の仕方も事前に準備できます。

大切なのは安全を最優先に置いた優先順位づけ、完璧主義を手放すこと、そして人に任せる勇気です。また2024年からの上限規制により、過剰な残業は個人の問題ではなく組織として対処すべき問題になっています。

繁忙期をうまく乗り切るたびに、管理力は確実に上がります。ただし、それは心身が無事であってこそです。今日から一つだけ試すなら、朝30分で「今日の優先タスク3つ」を決めることから始めてみてください。

参考リンク

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この記事を書いた人

プロフィール:
はじめまして、たかしんです。
施工管理として15年、建築現場で工程管理・安全管理を中心に携わってきました。
資格は1級建築施工管理技士です。

これまで、工程が崩れる現場・事故が起きる現場・逆にうまく回る現場を数多く見てきました。
その中で感じたのは、
現場が回るかどうかは「根性」ではなく「考え方と型」で決まるということです。

このブログでは、

工程管理がうまくいかない理由

若手施工管理が最初に身につけるべき判断基準

無理な工程・危険な作業をどう止めるか

といったテーマを、実際の現場経験ベースで発信しています。

「何から手を付ければいいか分からない」
「工程も安全も両立したい」

そんな若手施工管理の迷いが一つ減るブログを目指しています。