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堤聖也の戦績完全ガイド|現WBA世界王者の全記録と次戦展望

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2024年10月、堤 聖也選手が井上尚弥選手の弟である井上拓真選手を破り、WBA世界バンタム級王座を獲得しました。プロ15戦無敗(12勝8KO、3引き分け)という記録を持つ堤選手は、スイッチヒッターという独特のスタイルで世界の頂点に立った注目のボクサーです。

目次

堤聖也選手のプロフィールと基本情報

引用元:堤 聖也 Instagram

基本データ

堤 聖也 選手 プロフィール

堤 聖也 選手 プロフィール

項目 内容
名前 堤 聖也(つつみ せいや)
生年月日 1995年12月24日(29歳)
出身地 熊本県熊本市
身長/リーチ 166cm / 164cm
所属ジム 角海老宝石ボクシングジム
スタイル 左変則ファイター(スイッチヒッター)
入場曲 Born to Be Wild(ステッペンウルフ)
階級 バンタム級(53.52kg)
保持王座 WBA世界バンタム級王者

スイッチヒッターとは?堤選手最大の武器

堤選手の最大の特徴は、スイッチヒッターと呼ばれる戦術です。これは試合中に左構え(サウスポー)と右構え(オーソドックス)を自在に切り替える高度な技術で、世界的にはテレンス・クロフォードやワシル・ロマチェンコなど、トップクラスのボクサーが使用しています。

構えを変えることで相手のリズムを崩し、攻撃の死角を突くことができます。日本人ボクサーでこの技術を世界レベルで使いこなせる選手は非常に少なく、堤選手の大きなアドバンテージとなっています。

堤聖也のプロ戦績

総合戦績(2025年11月時点)

総試合数:15戦

  • 勝利:12勝(8KO)
  • 敗北:0敗
  • 引き分け:3引き分け
  • KO率:66.7%

プロデビューから一度も敗北を喫していない点が、堤選手の実力を物語っています。特に注目すべきは8つのKO勝利で、世界トップクラスの攻撃力を証明しています。

主な獲得タイトル

  • 日本バンタム級王座(2022年6月獲得、4度防衛)
  • GOD’S LEFTバンタム級モンスタートーナメント優勝(2023年12月)
  • WBA世界バンタム級王座(2024年10月獲得、現保持)

アマチュア時代からプロデビューまで

エリート街道を歩んだ高校・大学時代

堤選手は九州学院高校時代からボクシングの才能を発揮しました。高校選抜で優勝するなど、アマチュア界でも実績を残しています。その後、平成国際大学に進学し、技術と経験を積み重ねました。

興味深いのは、この時期に後の世界王者・井上拓真選手と対戦し敗れていることです。この経験が、2024年の世界戦での雪辱につながります。

2018年:鮮烈なプロデビュー

  • 2018年2月:B級プロテスト合格
  • 2018年3月27日:プロデビュー戦で1回KO勝利

デビュー戦からKO勝利という結果は、プロでの活躍を予感させるものでした。当初はワタナベボクシングジムに所属していましたが、2019年9月に現在の角海老宝石ボクシングジムへ移籍しています。

キャリアのターニングポイント

2020年:元世界王者・比嘉大吾との初対戦

2020年10月26日|vs 比嘉大吾(元WBC世界フライ級王者)

  • 結果:10回判定0-1引き分け
  • 当時の比嘉選手:WBC世界バンタム級8位、WBA世界同級9位
引用元:スポニチ Sponichi Annex 格闘技

この試合は堤選手のキャリアにおいて重要な意味を持ちました。世界ランカーの比嘉選手と互角に渡り合ったことで、世界への道が開けたのです。

試合後、ボクシング専門メディアは「無名に近かった堤が世界ランカーと引き分けた意味は大きい」と評価しました。

2022年6月:日本王座獲得

2022年6月23日|日本バンタム級タイトルマッチ

  • 対戦相手:沢田京介(王者)
  • 結果:8回47秒TKO勝利
  • 会場:後楽園ホール
引用元:スポニチ Sponichi Annex 格闘技

堤選手は挑戦者として王者・澤田選手に挑み、鮮やかなTKO勝利で日本王座を獲得しました。この勝利により、日本バンタム級のトップに立ちます。

日本王座4度防衛

堤 聖也 選手 日本バンタム級王座 防衛戦績

堤 聖也 選手 日本バンタム級王座 防衛戦績

防衛戦 日付 対戦相手 結果
初防衛 2022年10月 大嶋剣心 判定勝利
2度目 2023年3月 南出仁 判定勝利
3度目 2023年 増田陸(モンスタートーナメント準決勝) 判定勝利
4度目 2023年12月26日 穴口一輝(モンスタートーナメント決勝) 判定勝利

王座獲得後、堤選手は着実に防衛を重ねました。

※3度目と4度目はモンスタートーナメント内での防衛戦

2023年:モンスタートーナメント制覇

大橋ジム主催の注目トーナメント

2023年3月31日から開催された「GOD’S LEFTバンタム級モンスタートーナメント」は、優勝賞金1000万円をかけた大会でした。

準決勝:極限状態での勝利

2023年|準決勝 vs 増田陸

  • 結果:10回判定3-0勝利
  • ハイライト:4回に眉間をカットし大量出血するも勝利

この試合で堤選手は4回に増田選手のアッパーで眉間をカットし、顔面から大量出血する深刻な状況に陥りました。しかし、冷静に試合を組み立て、判定勝利を収めています。

ボクシング専門誌『ボクシング・マガジン』は「流血の中での冷静な試合運びが世界王者の素質を証明した」と評価しました。

決勝:井上尚弥の前座で勝利

2023年12月26日|決勝戦

  • 対戦相手:穴口一輝
  • 結果:10回判定3-0勝利
  • メインイベント:井上尚弥 vs マーロン・タパレス
引用元:スポニチ Sponichi Annex 格闘技

この決勝戦は、井上尚弥選手の4団体統一戦の前座として行われました。注目度の高い舞台で優勝を飾り、優勝賞金1000万円を獲得すると同時に、世界への準備が整ったことを示しました。

2024年10月:世界王座獲得の瞬間

高校時代の宿敵との対決

2024年10月13日|WBA世界バンタム級タイトルマッチ

  • 対戦相手:井上拓真(王者)
  • 結果:12回判定3-0勝利
  • 会場:有明アリーナ
引用元:スポニチ Sponichi Annex 格闘技

堤選手にとって、この試合は特別な意味を持ちました。井上拓真選手は高校時代のアマチュアの舞台で堤選手に勝利しており、長年の雪辱戦となったのです。

勝因は何だったのか

試合を観戦したボクシング解説者は、以下の点を勝因として挙げています。

  1. スイッチヒッタースタイルの有効性:構えを変えることで井上選手のリズムを崩した
  2. 12ラウンド戦い抜くスタミナ:世界戦の長丁場に対応できる体力
  3. 綿密な対策:高校時代の敗戦から学んだ戦術の準備

試合後、堤選手は「高校時代の借りを返せた」とコメントしています。

2025年2月:初防衛戦は宿命の再戦

因縁の相手・比嘉大吾との再戦

2025年2月24日|WBA世界バンタム級タイトルマッチ(初防衛戦)

  • 対戦相手:比嘉大吾
  • 結果:12回判定0-0引き分け(王座防衛成功)
引用元:スポニチ Sponichi Annex 格闘技

4年4ヶ月ぶりの再戦は、両者がダウンを奪い合う激しい打ち合いとなりました。

試合のハイライト

  • 9回:堤選手が左フックで比嘉選手からダウンを奪う(比嘉選手プロ初ダウン)
  • 比嘉選手も堤選手からダウンを奪い返す
  • 結果は引き分けだが、王者の堤選手がベルトを保持

元世界王者の比嘉選手は、プロキャリアでダウン経験のない堅実なファイターとして知られていました。堤選手が初めてダウンを奪ったことは、その攻撃力の高さを証明する出来事として話題となりました。

両選手の激闘は観客を魅了し、ボクシングファンの間で「2025年上半期ベストバウト候補」と評されています。

休養王座から正規王座への異例の道のり

2025年7月:休養王座認定

防衛戦後、WBAから同級暫定王者のアントニオ・バルガス選手との団体内王座統一戦が指令されましたが、堤選手は健康上の理由により治療が必要となりました。

これを受けてWBAは、2025年5月17日付で堤選手を休養王座に認定しました。

休養王座とは? 怪我や病気で防衛戦を行えない場合に、一時的に王座を保持したまま休養を認める制度です。日本人ではWBAで3人目という異例の措置でした。

2025年11月:正規王座への復帰

その後、正規王者に昇格したバルガス選手が家族の事情により試合を行える状態ではないと判断され、WBAは2025年11月6日付でバルガス選手を休養王座に認定しました。

これに伴い、堤選手は同日付で正規王座に復帰という異例の形で、再びベルトを手にすることになりました。

2025年12月:レジェンドとの王座統一戦

「フィリピンの閃光」ノニト・ドネアとの対決

引用元:(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース

2025年12月17日|WBA世界バンタム級王座統一戦(予定)

  • 対戦相手:ノニト・ドネア(暫定王者)
  • 会場:両国国技館
  • 肩書:正規王者 vs 暫定王者

ノニト・ドネア選手とは

ノニト・ドネア選手は、20年以上のキャリアを持つボクシング界のレジェンドです。「フィリピンの閃光」の異名を持ち、複数階級での世界王座獲得実績があります。

43歳となった現在も世界トップクラスの実力を維持しており、そのパンチ力とリングIQは衰えを見せていません。井上尚弥選手との激闘でも知られ、日本のファンにも馴染み深い選手です。

堤選手の優位性と課題

堤選手の優位性

  • 年齢差(29歳 vs 43歳)によるスタミナとスピード
  • スイッチヒッタースタイルでドネアの経験値を無効化できる可能性
  • 近年の戦績の勢い(3年間無敗)

ドネア選手の脅威

  • 豊富な世界戦経験(30戦以上)
  • 左フックの破壊力
  • ベテランならではのリングコントロール

ボクシング解説者の多くは「接戦になる」と予想しており、世代交代とレジェンドの意地がぶつかり合う注目の一戦となります。

堤 聖也 主要戦績一覧

堤 聖也 選手 プロ戦績

堤 聖也 選手 プロ戦績一覧

日付 対戦相手 結果 ラウンド 備考
2018.3.27 プロデビュー戦 KO勝 1R 鮮烈デビュー
2020.10.26 比嘉大吾 引分 10R 世界ランカーと互角
2022.6.23 澤田京介 TKO勝 8R 0:47 日本王座獲得
2022.10 大嶋剣心 判定勝 10R 初防衛成功
2023.3 南出仁 判定勝 10R 2度目防衛
2023 増田陸 判定勝 10R 3-0 流血しながら勝利
2023.12.26 穴口一輝 判定勝 10R 3-0 トーナメント優勝
2024.10.13 井上拓真 判定勝 12R 3-0 世界王座獲得
2025.2.24 比嘉大吾 引分 12R 0-0 初防衛成功
2025.12.17 ノニト・ドネア 統一戦予定

堤 聖也選手について知っておきたい5つのポイント

Q1: スイッチヒッターは誰でもできるの?

A: スイッチヒッタースタイルは非常に高度な技術で、誰でもできるものではありません。

両方の構えで正確なパンチを打つには、通常のボクサーの2倍以上の練習が必要とされます。角海老宝石ジムの会長は「堤選手は普通のボクサーの2倍練習している」とコメントしています。

世界的にもテレンス・クロフォード、ワシル・ロマチェンコ、ナオヤ・イノウエの一部試合など、限られたトップファイターしか使いこなせない技術です。

Q2: 井上拓真選手に勝てた最大の理由は?

A: 勝因は複合的ですが、主に以下の3点が挙げられます。

  1. スイッチヒッターとしての戦術的優位:構えを変えることで井上選手のリズムを崩しました
  2. 高校時代の敗戦から学んだ対策:長年の研究と準備が実を結びました
  3. 12ラウンド戦い抜くスタミナとメンタル:世界戦の長丁場に対応できる体力と精神力

井上拓真選手もハイレベルな世界王者であり、この試合は両者の力が拮抗した好試合となりました。試合後、両選手は互いを称え合っています。

Q3: ノニト・ドネア選手との試合、勝算はある?

A: 接戦が予想されますが、堤選手にも十分な勝機があります。

堤選手の優位性

  • 年齢差(29歳 vs 43歳)によるスタミナとスピード
  • スイッチヒッタースタイルは経験豊富なドネアにとっても対策が難しい
  • 近年の勢い(3年間無敗)

ドネアの脅威

  • 20年以上のキャリアで培った世界戦の経験
  • 左フックの破壊力は今も健在
  • ベテランならではのリングIQ

ドネア選手は井上尚弥選手とも激闘を繰り広げたレジェンドですが、年齢を考慮すると、堤選手のスピードとスタミナが鍵を握ると見られています。

Q4: 休養王座から正規王座への復帰は珍しいの?

A: 非常に異例のケースです。

休養王座とは、王者が怪我や病気で防衛戦を行えない場合に、一時的に王座を保持したまま休養を認める制度です。WBAでは日本人として堤選手が3人目の認定でした(過去には清水智信選手、亀田興毅選手)。

さらに異例なのは、正規王者に昇格したバルガス選手も家族の事情で休養王座となり、堤選手が再び正規王座に復帰したという流れです。

この措置は団体の判断で期間が限定され、復帰後は統一戦が義務付けられるのが一般的です。堤選手の場合、ドネア選手との統一戦がその義務を果たす試合となります。

Q5: 比嘉大吾選手との2度の引き分け、実際はどちらが有利だった?

A: どちらも極めて僅差の接戦で、ジャッジによって評価が分かれる試合でした。

2020年の初対戦 当時、比嘉選手は世界ランカーとして格上の立場でした。無名に近かった堤選手が互角に渡り合ったことで、堤選手の評価が飛躍的に高まりました。

2025年の再戦 堤選手が王者として臨み、9回に比嘉選手からプロ初ダウンを奪ったものの、自身もダウンを喫する激闘となりました。引き分けの場合、王者がベルトを保持するルールのため、結果的には堤選手に有利な判定といえます。

両試合とも観客を魅了する名勝負として記憶に残る試合でした。

まとめ:堤 聖也選手の今後の展望

堤 聖也選手は、スイッチヒッターという独自のスタイルでプロ15戦無敗(12勝8KO、3引き分け)という記録を築き、現在WBA世界バンタム級王者の座にあります。

2022年の日本王座獲得から、2023年のモンスタートーナメント制覇、そして2024年の世界王座獲得まで、着実にステップアップしてきました。2025年2月の比嘉大吾選手との激闘を経て、12月にはレジェンド・ノニト・ドネア選手との統一戦が控えています。

2025年12月17日 王座統一戦情報

WBA世界バンタム級王座統一戦

  • 日時:2025年12月17日
  • 会場:両国国技館
  • 対戦:堤 聖也(正規王者) vs ノニト・ドネア(暫定王者)

世代交代を狙う堤選手と、レジェンドの意地を見せるドネア選手。この試合がバンタム級の未来を決める重要な一戦となります。

関連情報リンク

※最新の試合情報は各公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

プロフィール:
はじめまして!40代格闘技好きブロガーのたかしんと申します。
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私は40代、格闘技やエンタメが大好です。日々の生活をもっと楽しく、充実したものにするための情報をお届けしています。

格闘技は若いころからの趣味で、試合観戦やトレーニングに没頭する日々を送っていました。また、映画やドラマなどのエンターテイメントも大好きで、日々の疲れを癒してくれる作品を楽しんでいます。

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