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【施工管理向け】工程管理チェックリスト|若手が朝一で確認すべきポイント

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「工程表は作っているのに、なぜか現場がバタつく」
「朝は問題なさそうだったのに、夕方には工程が崩れている」

これは、施工管理として工程管理を任されたばかりの若手が、ほぼ必ず一度はぶつかる悩みです。

はじめまして、たかしんです。
施工管理として15年以上、工程管理と安全管理を中心に現場を見てきました。

結論から言うと、工程が崩れる現場ほど「朝一の工程確認」が足りていません。

実際、私が過去3年間に関わった現場での工程遅れ事例47件を振り返ると、約70%が以下の3つのいずれかに該当していました。

  • 昨日の遅れを正確に把握していなかった
  • 今日の作業内容を具体的に整理できていなかった
  • 人と作業の重なりを見落としていた

この記事では、施工管理経験3年未満の若手が、毎朝これだけは確認してほしい工程管理チェックリストをまとめました。

完璧にやる必要はありません。最初は2〜3項目から始めて、見る順番と視点を押さえるだけで、工程の安定度は大きく変わります。

私が現場で大切にしている「たかしんルール」も最後に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

なぜ施工管理の工程管理は「朝一の確認」が重要なのか

工程トラブルの根本原因は、作業開始前の情報整理不足にあります。

作業が始まってしまうと、職人さんは既に動き出しているため、修正が困難です。材料も手配済み、段取りも組まれています。

だからこそ、誰も動いていない朝一の段階で状況を把握し、対策を打つことが重要です。

国土交通省の「建設工事における適正な工期設定等のためのガイドライン」でも、日々の工程管理における事前確認の重要性が強調されています。

参考: 国土交通省 – 建設工事における適正な工期設定等のためのガイドライン

朝一チェックで防げる3大トラブル

  1. 工程遅れの連鎖: 午前中の30分の遅れが、午後には2時間以上の遅れに拡大(自社データ分析より)
  2. 作業の重複による安全リスク: 複数の職種が同じエリアで作業し、事故の危険性が高まる
  3. 手戻り作業の発生: 前工程の不備を見落とし、やり直しが必要になる

朝一チェックにかかる時間は、慣れれば5〜10分程度。最初でも15分あれば十分です。

若手施工管理のための工程管理チェックリスト【朝一で確認】

ここからが本題です。朝礼の30分前、遅くとも作業開始の15分前までに、上から順に確認していきましょう。

チェック① 今日の作業内容を把握できているか

まず最初に確認するのはここです。

  • 今日、誰が
  • どこで
  • 何をするのか

これを工程表を見ずに説明できるかが最初の分かれ目です。

具体例

❌NG例:「今日は2階の作業があります」
⭕OK例:「今日は型枠工が2階の壁を施工、鉄筋工は3階の配筋、午後から設備業者が1階で配管工事です」

工程表を「見ているだけ」だと、実際の現場の動きとズレが出ます。

最初は箇条書きメモを朝作ってポケットに入れておくと良いでしょう。

チェック② 昨日の遅れ・変更点は残っていないか

次に確認するのは、昨日からの引きずりです。

  • 昨日終わらなかった作業
  • 予定変更になった工程
  • 手直し・追加作業

これが今日の工程に食い込んでいないか、必ず確認してください。

実際にあった失敗事例

ある現場で、昨日の型枠の締め忘れを朝一で見落としたことがありました。結果、コンクリート打設が丸一日遅れ、後続工程すべてに影響が出てしまいました。

「少しの遅れ」が、午後に一気に工程崩れを起こすケースは非常に多いです。

チェック③ 作業が重なる工程・時間帯はどこか

工程が崩れやすいのは、次のタイミングです。

  • 人が集中する
  • 作業が交差する(例:足場解体と外壁塗装が同じエリアで重なる)
  • 動線が被る(例:資材搬入と廃材搬出が同じ通路を使う)

ここは安全管理とも直結します。

建設業労働災害防止協会の資料でも、複数業者が同時作業する際の災害リスクが指摘されています。

参考: 建設業労働災害防止協会(建災防)

作業の重なりに気づいたら、以下を検討しましょう。

  • 時間をずらせないか
  • エリアを分けられないか
  • 職長同士で事前に調整できないか

チェック④ 無理な工程になっていないか

若手施工管理が一番見落としがちなのがここです。

以下のサインがあれば要注意

  • 工期に追われていないか
  • 人数は足りているか
  • 天候や資材遅れのバッファが全くない
  • 毎日残業前提でないと間に合わない工程
  • 職人さんから「厳しい」という声が出ている
  • 適切な人員配置や工期調整なしに、現場の努力だけで解決しようとする工程になっていないか

無理な工程は、工程遅れ・安全・品質を同時に崩します。

国土交通省の「建設業の働き方改革」でも、適正な工期設定の重要性が強調されています。

参考: 建設業の働き方改革に関する資料(国土交通省)

事故を防ぐために毎日確認している安全管理チェック項目も参考にしてください。

先輩への伝え方

「工程が無理だ」と伝えるのは勇気がいりますが、早めの報告ほど対策の選択肢が増えます。

伝え方のコツ

  1. 「このままだと○日に△△が遅れそうです」と事実ベースで報告
  2. 「□□を前倒しする/人員を増やす、のどちらが現実的でしょうか?」と選択肢を用意して相談

チェック⑤ 確認タイミングは決まっているか

工程管理は、確認するタイミングを決めていないと意味がありません。

朝一で決めておくべきこと

  • 午前中の確認ポイント(例:10時に型枠の進捗確認)
  • 昼に見るべき工程(例:午前の作業完了状況と午後の段取り)
  • 午後の山場(例:15時のコンクリート打設立ち会い)

これを朝一で決めておくだけで、現場の見え方が大きく変わります。

スマホのアラームやタイマーを活用するのもおすすめです。

工程管理チェックリストを形骸化させないコツ

チェックリストは、増やすほど逆効果です。

若手施工管理は次を意識してください:

  • ✅ 最初から完璧を目指さない → まずは2〜3項目から始める
  • ✅ 気になった2〜3点を深く見る
  • 「昨日と違う点」を探す → 工程トラブルは昨日との違いから始まる
  • ✅ 徐々に自分なりのチェックパターンを作っていく

慣れてきたら項目を増やす、というスタンスが長続きのコツです。

若手施工管理からよく聞かれる質問

Q1. チェックリストは毎日全部やらないとダメですか?

A: いいえ、完璧主義は逆効果です。最初は「今日の作業内容の把握」と「昨日の遅れ確認」の2つだけでも構いません。慣れてきたら徐々に項目を増やしていくのがおすすめです。現場の規模や状況によって、重点的に見るべきポイントは変わります。

Q2. 工程表を見ずに説明できるレベルって、どのくらいですか?

A: 「今日は型枠工が2階の壁を施工、鉄筋工は3階の配筋、午後から設備業者が1階配管」というように、職種・場所・作業内容を具体的に言えるレベルです。最初は箇条書きメモを朝作ってポケットに入れておくと良いでしょう。

Q3. 無理な工程かどうかの判断基準は?

A: 以下のサインがあれば要注意です:

  • 職人さんから「厳しい」という声が出ている
  • 天候や資材遅れのバッファが全くない
  • 毎日残業前提でないと間に合わない工程
  • 同じ場所で複数の職種が同時作業になっている

少しでも違和感を感じたら、まず上司や先輩に相談しましょう。

Q4. 先輩に「工程が無理だ」と伝えるのが怖いです

A: まず「このままだと○日に△△が遅れそうです」と事実ベースで報告し、「□□を前倒しする/人員を増やす、のどちらが現実的でしょうか?」と選択肢を用意して相談する形にすると伝えやすくなります。早めの報告ほど対策の選択肢が増えます。

Q5. ベテラン職人さんが工程変更を聞いてくれない時は?

A: 変更の「理由」と「メリット」を明確に伝えることが重要です。「安全のため」「後工程への影響を防ぐため」など、職人さんにとっても納得できる説明を心がけましょう。それでも難しい場合は、一人で抱え込まず上司に早めに相談することも大切です。

まとめ|施工管理の工程管理は朝のチェックで決まる

最後にまとめです。

  • ✅ 工程管理は朝一がすべて
  • ✅ 工程表より「今日の動き」を具体的に把握する
  • ✅ 無理な工程は必ず後で崩れる → 早めの報告が鍵
  • ✅ チェックは量より視点 → 「昨日と違う点」を探す

たかしんルール

工程管理は、一日を始める前の段取りで8割決まる。

これは私が15年間の現場経験から学んだことです。

今日からできるアクション

明日の朝、まずは「今日、誰が・どこで・何をするか」を工程表を見ずに説明してみてください。

それだけで、あなたの現場への向き合い方が変わるはずです。

このチェックリストが、あなたの工程管理を少しでも楽にするきっかけになれば嬉しいです。

参考リンク

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この記事を書いた人

プロフィール:
はじめまして、たかしんです。
施工管理として15年以上、工程管理・安全管理を中心に現場を見てきました。
このサイトでは、若手施工管理が現場で詰まらないための「実務の判断基準」を発信しています。