武居由樹は、キックボクシングとボクシングの両方で輝かしいキャリアを築いている日本のトップファイターです。キックボクシングでは圧倒的なKO率と鋭い攻撃力で数々のタイトルを獲得し、その後ボクシングに転向してからも無敗を維持するという驚異的な成績を残しています。本記事では、武居由樹のこれまでの戦績を振り返り、彼がどのようにして格闘技界の頂点に立ったのか、試合結果やKO勝利を通じてご紹介します。
目次
武居由樹の戦績とキックボクシングでの活躍
引用元:武居由樹 – Wikipedia
勝敗 対戦相手 試合結果 開催年月日 ○ デンサヤーム・アユタヤファイトジム 3R終了 判定3-0 2020年3月22日 ○ スリヤンレック・オーボートー.ガムピー 3R終了 判定3-0 2019年12月28日 ○ 玖村将史 2R 0:38 KO(左ハイキック) 2019年6月30日 ○ 玖村修平 1R 1:46 KO(右フック:2ダウン) 2019年6月30日 ○ アレックス・リーバス 1R 2:48 KO(2ダウン:パンチラッシュ) 2019年6月30日 ○ サンドロ・マーティン 1R 2:54 KO 2019年3月10日 ○ ヨーブアデーン・フェアテックス 3R+延長1R終了 判定3-0 2018年12月8日 ○ アクラム・ハミディ 1R 1:42 KO(左ストレート) 2018年9月24日 ○ 久保賢司 1R 1:27 KO(右フック) 2018年3月21日 ○ ビクトー・サラビア 1R 1:38 KO(左ボディ) 2017年11月23日 ○ 伊澤波人 3R 1:10 KO(3ダウン:パンチ連打) 2017年9月18日 ○ 久保賢司 3R終了 判定3-0 2017年4月22日 ○ 石田圭祐 1R 1:32 KO(右フック:2ダウン) 2017年4月22日 ○ アントニオ・オルデン 3R 2:31 KO(右ボディ:2ダウン) 2017年4月22日 ○ 隆聖 3R 2:45 KO(左アッパー) 2016年12月18日 ○ 伊藤佑一郎 3R終了 判定3-0 2016年10月10日 ○ 上羽優希 1R 1:43 KO(右アッパー) 2016年6月12日 ○ 隆聖 2R 2:15 KO(左アッパー) 2016年4月10日 ○ 軍司泰斗 3R終了 判定3-0 2016年2月5日 ○ 勝大 1R 0:53 KO(左ボディブロー) 2015年12月4日 ○ 亀本勇翔 3R終了 判定3-0 2015年10月4日 ○ 萩原秀斗 1R 1:52 TKO 2015年8月16日 × 西京春馬 3R終了 判定0-2 2015年4月19日 × 佐野天馬 3R終了 判定0-2 2015年1月4日 ○ たすく 1R 2:33 KO 2014年11月9日
武居由樹はキックボクシング界でその名を轟かせた選手の一人です。彼の試合は、見る者を圧倒し、ファンの記憶に強く残るものばかり。技術、戦術、フィジカルのすべてが一流であり、その圧倒的な強さはキックボクシング界の歴史に名を刻んでいます。
キックボクシング戦績:23勝16KOの驚異的な数字
武居由樹のキックボクシング戦績は23勝16KO、わずか2敗という圧倒的な成績を誇ります。彼の試合を振り返ってみると、KO勝利が多いことからも、彼がいかに試合を支配し、相手をフィニッシュまで追い込む力を持っているかがわかります。16KOという数字は、試合の約7割以上で相手を倒していることを示しており、彼のパンチ力の凄まじさが伺えます。試合の流れを常に自分のペースに引き込むその戦術は、他のファイターにも大きな影響を与えたと言っても過言ではありません。
私が初めて彼の試合を観た時も、彼のスピードとパワーに驚かされました。まるで相手がどう対応しても、武居の鋭い攻撃が次々に炸裂していく様子は圧巻で、観客としても手に汗を握る瞬間が多々ありました。
サウスポースタイルでの独自の戦闘技術
武居のもう一つの特徴的なポイントは、サウスポースタイルです。サウスポーの選手は、一般的な右利きの選手とは逆の構えをとるため、多くの相手にとって対策が難しくなります。彼のサウスポーとしての独自の戦闘スタイルは、特に相手の隙を突くタイミングやポジショニングにおいて強みを発揮しており、相手が距離を取ろうとしても瞬時に詰めてしまうのが印象的です。
私個人的にも、サウスポー選手の独特な動きは常に興味深く、武居の試合を観るたびに、彼が相手に与えるプレッシャーの大きさを実感します。彼の左ストレートやカウンターは、まさにサウスポーの醍醐味を体現していますね。
POWER OF DREAMジムでのトレーニングの成果
引用元:パワーオブドリーム-power of dream-
武居由樹の成功を支えた要因の一つとして、彼が所属していたPOWER OF DREAMジムでのトレーニングがあります。特に、古川誠一会長の指導のもと、徹底した基礎練習や技術の研磨が行われ、その結果、彼の戦闘スタイルは年々進化を遂げました。ジムの厳しいトレーニングは、彼のフィジカル面だけでなく精神面でも大きな成長を促したとされています。厳しい環境で日々の努力を重ねる姿勢が、彼の戦績にも大きく影響を与えていることは間違いありません。
武居自身も、ジムでのトレーニングがあったからこそ、トップファイターとして成長できたと語っています。このような厳しい環境の中で培われた経験が、彼の今後のキャリアにも良い影響を与えることでしょう。
武居由樹の戦績とボクシング転向後の成功
プロボクシング:10戦 10勝 (8KO) 無敗
引用元:武居由樹 – Wikipedia
戦 日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 1 2021年3月11日 〇 1R 1:43 TKO 高井一憲(中日) 日本 2 2021年9月9日 〇 1R 2:57 TKO 竹田梓(高崎) 日本 3 2021年12月14日 〇 1R 0:59 TKO 今村和寛(本田F) 日本 4 2022年4月22日 〇 2R 1:22 TKO 河村真吾(堺春木) 日本 5 2022年8月26日 〇 5R 2:07 TKO ペテ・アポリナル フィリピン 6 2022年12月13日 〇 11R 2:17 TKO ブルーノ・タリモ オーストラリア 7 2023年7月25日 〇 3R 1:08 KO ロニー・バルドナド フィリピン 8 2023年12月26日 〇 2R 2:23 KO マリオ・ディアス メキシコ 9 2024年5月6日 〇 12R 判定3-0 ジェイソン・モロニー オーストラリア 10 2024年9月3日 〇 12R 判定3-0 比嘉大吾(志成) 日本
キックボクシング界で成功を収めた武居由樹は、新たな挑戦を求めて2020年にボクシング界へと転向しました。この決断は多くのファンにとって驚きでしたが、彼のボクシングキャリアは順風満帆に進んでおり、既に世界チャンピオンという偉業を成し遂げています。
10戦10勝のボクシング戦績とモロニー戦の勝利
引用元:中日スポーツ・東京中日スポーツ
ボクシング転向後の武居由樹の戦績は、驚異の10戦10勝。そのうち8試合がKO勝利という圧倒的な成績です。特に2024年5月に行われたジェーソン・モロニーとの試合は大きな注目を集め、3-0の判定勝ちでWBO世界バンタム級王者の座を獲得しました。この勝利は、彼がボクシングでもトップレベルで戦える選手であることを証明するものであり、ファンの期待を一気に高めました。
個人的に、この試合は彼のキャリアにおけるターニングポイントだと感じました。キックボクシングでの実績があるとはいえ、ボクシングはまた違った競技です。しかし、武居はその違いをものともせず、見事に適応して結果を出しているところが本当に素晴らしいですね。
八重樫東トレーナーの指導の下での成長
引用元:スポニチ Sponichi Annex 格闘技
武居は大橋ボクシングジムに所属し、元世界三階級王者の八重樫東トレーナーの指導を受けています。八重樫トレーナーの豊富な経験は、武居にとって大きな財産であり、特に防御技術や試合運びに関する指導が彼の成長に大きく寄与していると考えられます。八重樫トレーナーとの絆は、武居がさらに上のレベルへと進むための重要な要素となっているでしょう。
ボクシングでは一瞬の判断ミスが命取りとなりますが、武居の冷静な判断力や、相手の動きを見極める目が格段に向上していることを試合で感じました。トレーナーとの信頼関係がしっかりと築かれているからこその進化だと思います。
今後の展望とまとめ
2024年9月、武居由樹はWBO世界バンタム級王座の初防衛戦に挑みました。この試合の相手は同級1位の比嘉大吾選手。非常に接戦が予想された試合でしたが、結果は3-0の判定勝ちで見事に初防衛に成功。これにより、彼はボクシング界での存在感をさらに強固なものにしました。
武居選手の今後の目標としては、さらなる防衛戦や他団体の王者との統一戦が挙げられます。彼の持つポテンシャルは計り知れないものであり、今後の成長と活躍に期待が高まります。特に那須川天心選手との対戦も夢のカードとして噂されており、もし実現すれば、格闘技界全体が大きく動くことでしょう。
今後の武居由樹のさらなる飛躍に目が離せません。ファンとしても、彼がどこまでボクシング界で成し遂げるのか楽しみです。