2025年11月3日、『RIZIN LANDMARK 12 in KOBE』で秋元強真選手とのメインイベントに臨んだ萩原京平選手。流血の激闘の末、TKO負けを喫した試合は格闘技ファンの記憶に強く残るものとなりました。
本記事では、「浪速のギャングスター」の異名を持つ萩原京平選手の戦績を時系列で振り返りながら、その強さの秘密と課題について客観的に分析します。
目次
- 1 萩原京平のプロフィール
- 2 萩原京平の戦績サマリー
- 3 RIZINでの戦績推移:時系列で見る激闘の軌跡
- 3.1 第1期:快進撃の始まり(2020年)
- 3.2 第2期:試練と成長(2021年〜2023年)
- 3.2.1 RIZIN LANDMARK vol.1(2021年10月2日)vs 朝倉未来
- 3.2.2 RIZIN TRIGGER 1st(2021年11月28日)vs 昇侍
- 3.2.3 RIZIN.34(2022年3月20日)vs 弥益ドミネーター聡志
- 3.2.4 RIZIN LANDMARK vol.3(2022年5月5日)vs クレベル・コイケ
- 3.2.5 RIZIN.38(2022年9月25日)vs 鈴木千裕
- 3.2.6 RIZIN.41(2023年4月1日)vs カイル・アグォン
- 3.2.7 RIZIN.44(2023年9月24日)vs 牛久絢太郎
- 3.2.8 RIZIN LANDMARK 9(2024年3月23日)vs 武田光司
- 3.3 第3期:復活と新たな挑戦(2024年〜2025年)
- 4 萩原京平の強さを支える3つの要素
- 5 萩原京平の課題:グラウンド防御とテイクダウンディフェンス
- 6 萩原京平の人物像とキャリア外の活動
- 7 今後の展望:フェザー級での再挑戦
- 8 よくある質問(Q&A)
- 9 まとめ:浪速のギャングスターの次なる一手
萩原京平のプロフィール
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 本名 | 萩原 京平(はぎわら きょうへい) |
| 通称 | 喧嘩番長、アンダーグラウンドエンペラー、浪速のギャングスター |
| 生年月日 | 1995年12月28日(29歳) |
| 出身地 | 大阪府豊中市 |
| 所属 | SMOKER GYM / TRIBE TOKYO MMA |
| 身長 | 178cm |
| 体重 | 66.0kg |
| リーチ | 180.5cm |
| 階級 | フェザー級(-66kg) |
| バックボーン | キックボクシング、ブラジリアン柔術(青帯) |
萩原京平選手は2017年にDEEPでプロデビューし、2020年からは国内最高峰の総合格闘技団体RIZINに参戦。打撃を中心としたアグレッシブなファイトスタイルで注目を集める総合格闘家です。
萩原京平の戦績サマリー
総合戦績(2025年11月時点)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| RIZIN戦績 | 8勝9敗 |
| KO/TKO勝利 | 6回 |
| 一本勝ち | 0回 |
| 判定勝ち | 2回 |
RIZINでの戦績推移:時系列で見る激闘の軌跡
第1期:快進撃の始まり(2020年)
RIZIN.22(2020年8月10日)vs 白川陸斗
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: TKO勝利( 3R 4:40 スタンドパンチ連打)
試合は、萩原選手が右のカーフキックとジャブで終始プレッシャーをかけて優位に進めました。白川選手も右ストレートからの組みつきやテイクダウンを試みる場面もありましたが、萩原選手は全て凌ぎきります。
特に3ラウンド、萩原選手のカーフキックで体勢を崩した白川選手に対し、萩原選手は冷静にジャブとストレートをヒットさせ続けました。白川選手がパンチを振るうも空転する中、萩原選手が右・左とストレートを打ち込み続けたところで、レフェリーが間に入りTKOストップ。萩原選手がRIZIN初戦を勝利で飾りました。
RIZIN.24(2020年9月27日)vs 芦田崇宏
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: 一本負け(1R 4:25 腕ひしぎ三角固め)
試合は、芦田選手がタックルを仕掛けて組みつき、萩原選手がヒジ打ちなどで応戦する展開となりました。萩原選手はテイクダウンを粘り強く防ぎましたが、残り時間約2分で芦田選手にマウントポジションを奪われます。萩原選手が脱出を試みて体勢が崩れる中、芦田選手はすぐに萩原選手の右腕を捉え、腕ひしぎ三角固めのような形で極め切り、1ラウンド一本勝ちを収めました。
RIZIN.25(2020年11月21日)vs 内村洋次郎
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: KO勝利(1R 0:22 右ストレート)
試合開始直後、萩原選手は後ろ回し蹴りを見せ、続けて右ストレートを内村選手にヒットさせます。内村選手が左ジャブを伸ばそうとした瞬間、萩原選手が一瞬速い右ストレートをカウンターで直撃させ、内村選手をノックアウトしました。試合時間はわずか22秒の秒殺勝利となりました。
RIZIN.26(2020年12月31日)vs 平本蓮
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: TKO勝利(2R 1:29 グラウンドパンチ連打)
試合前の舌戦でも話題となったこの一戦は、萩原選手のキャリアにおける大きなターニングポイントとなりました。グラウンドでの優位を保ち、パウンドの連打でTKO勝利。この勝利により、萩原選手の知名度は一気に上昇しました。
第2期:試練と成長(2021年〜2023年)
RIZIN LANDMARK vol.1(2021年10月2日)vs 朝倉未来
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: 判定負け(5分3R終了 判定0-3)
試合は、萩原選手がプレッシャーをかけ、インローやミドルキックで対抗するも、朝倉選手が全ラウンドで繰り返しテイクダウンを奪う展開となりました。
1ラウンドは萩原選手が一度立ち上がり、逆に朝倉選手を下にしたり、フロントチョークを仕掛けたりする場面を作りましたが、朝倉選手はすぐに体勢を戻しテイクダウン。2、3ラウンドは、朝倉選手がテイクダウンからバックポジションやサイドポジションを維持し、ヒザやヒジで萩原選手を削り続けました。
萩原選手はグラウンドでの粘りを見せましたが、朝倉選手のコントロールを最後まで脱しきれず、判定3-0で朝倉選手が勝利しました。
RIZIN TRIGGER 1st(2021年11月28日)vs 昇侍
引用元:IZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: 2R 1:19 TKO(サッカーボールキック)
1ラウンドは、萩原選手がカーフキックや打撃でプレッシャーをかけるも、昇侍選手が度々タックルやテイクダウンを仕掛け、組みつきで優位な体勢を作る一進一退の展開となりました。
2ラウンドに入ると、萩原選手のカーフキックと右ストレートが効き始めます。昇侍選手が飛びヒザをキャッチしてテイクダウンを試みるも、萩原選手がこれを凌ぎます。その後、萩原選手が右ストレート、左フックを連続でヒットさせて昇侍選手をダウンさせ、すぐさまサッカーボールキックを追撃して2ラウンドTKO勝利を収めました。
RIZIN.34(2022年3月20日)vs 弥益ドミネーター聡志
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: 一本負け1R 3分21秒 SUB(タップアウト:腕ひしぎ三角固め)
試合は、萩原選手のバックスピンキックが弥益選手のボディにヒットし、弥益選手が転倒するという衝撃的な幕開けとなりました。しかし、弥益選手はすぐに立ち上がり組みつき、カーフキックからのタックルで萩原選手のバックを奪います。前方に落とされながらも、弥益選手はすぐに体勢を三角絞めに移行し、そこから萩原選手の右腕を腕ひしぎ十字固めで極め、1ラウンド一本勝ちを収めました。
RIZIN LANDMARK vol.3(2022年5月5日)vs クレベル・コイケ
引用元:
RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: 一本負け(1R 1:37リアネイキッドチョーク)
試合は萩原選手のバックスピンキックで幕を開け、両者はカーフキックを応酬しました。萩原選手の右ストレートがクリーンヒットし、攻勢を強めますが、その直後、クレベル選手がタックルからバックを奪う展開に変わりました。クレベル選手は左目から出血しながらも、その体勢からリアネイキッドチョークを極め、萩原選手をタップさせて勝利を収めました。萩原選手の打撃が光る瞬間もありましたが、クレベル選手の驚異的なグラウンド技術が勝敗を分けました。
RIZIN.38(2022年9月25日)vs 鈴木千裕
引用元: RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: 一本負け(2R 2:14 リアネイキッドチョーク)
1ラウンドは、萩原選手がカーフキックでダメージを与えるも、鈴木選手がテイクダウンやジャーマンスープレックスで優位に進めました。2ラウンド、打撃の攻防から鈴木選手が組みつき、すぐにバックを取ってマウントポジションを奪います。最後は鈴木選手がマウントからのパウンドで追い込み、リアネイキッドチョークを極めて、萩原選手をタップさせ勝利しました。
RIZIN.41(2023年4月1日)vs カイル・アグォン
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: 判定勝利(3-0)
試合は萩原選手が中央を取って圧力をかける展開で始まりました。アグォン選手は終始タックルを狙い、何度も萩原選手のバックポジションを奪い、グラウンドに引き込んでスリーパーチョークを狙います。しかし、萩原選手はグラウンドに持ち込ませず、バックを許しても粘り強く防御し、決定打を回避しました。
2ラウンド以降、萩原選手はアグォン選手の組みつきを振り払い、三日月蹴りやボディアッパーで打撃の攻勢を作り、組みに来たアグォン選手にサッカーボールキックや踏みつけを見舞うなど、スタンドでの優位性を見せました。
最終的に、アグォン選手の再三の組みつきを凌ぎきり、打撃で優勢に立った萩原選手が、判定3-0で勝利を収め、連敗を脱出しました。
RIZIN.44(2023年9月24日)vs 牛久絢太郎
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果:5分3R終了 判定負け(0-3)
1ラウンドは、萩原選手がプレッシャーをかけて打撃で追い込み、牛久選手から出血を誘う展開となりました。しかし、牛久選手はタックルで組みつき、テイクダウンを狙って凌ぎます。
2ラウンド以降、牛久選手は継続してタックルとテイクダウンを仕掛け、グラウンドで萩原選手をコントロールし、バックポジションを奪う時間が増えました。特に最終3ラウンドでは、牛久選手が萩原選手の背中に張り付き、最後までコントロールし続けた結果、萩原選手は有利な状況を作れませんでした。
このテイクダウンとコントロールが決め手となり、判定3-0で牛久選手が勝利しました。
RIZIN LANDMARK 9(2024年3月23日)vs 武田光司
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: 判定負け(0-3)
試合は、武田選手がサウスポーで動き回り、萩原選手がプレッシャーをかける展開で始まりました。1ラウンド序盤、萩原選手が出したヒザ蹴りが武田選手の股間に当たり、武田選手は深手を負い、試合は中断。イエローカードが萩原選手に出され再開されました。
再開後も、萩原選手が打撃で圧力をかけますが、武田選手は終始タックルと組みつきで萩原選手を金網に押し込む展開を徹底しました。萩原選手もヒザ蹴りや投げで対抗する場面はありましたが、武田選手は執拗に組みついてバックを取り、コントロールする時間を長く作りました。
この組みの展開で優位に立った武田選手が、判定3-0で勝利を収めました。
第3期:復活と新たな挑戦(2024年〜2025年)
RIZIN.48(2024年9月29日)vs 高木凌
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果:1R 2分39秒 SUB(タップアウト:リアネイキッドチョーク)
試合は、萩原選手がプレッシャーをかけ、カーフキックや右ストレートで高木選手をコーナーに詰める展開で始まりました。しかし、高木選手がタックルでテイクダウンに成功し、バックを奪います。高木選手はそのまま胴を4の字ロックで固め、リアネイキッドチョークを極め、萩原選手がタップ。高木選手が1ラウンド一本勝ちを収めました。
階級転向の決断と撤回
2024年3月の試合後、萩原選手はバンタム級への転向を発表しました。しかし、その後YouTubeチャンネルで「まだフェザー級でやり残したことがある」と語り、フェザー級での挑戦を継続することを表明。この決断には、フェザー級のトップファイターとの対戦やタイトル挑戦への思いがあるとされています。
RIZIN.50(2025年3月30日)vs トビー・ミセッチ
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: 1R 0分26秒 TKO(レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
1ラウンド、萩原選手はミセッチ選手のローキックに対し、右ストレートのカウンターをクリーンヒットさせ、一気にダウンを奪いました。倒れたミセッチ選手にすぐに鉄槌(パウンド)を連打し、わずか26秒での秒殺KO勝利という形で、見事な復活を果たしました。
RIZIN男祭り(2025年5月4日)vs 西谷大成
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: KO勝利 1R 3分36秒 KO(スタンドパンチ)
試合は、西谷選手が開始直後からタックルで積極的に組みつきましたが、萩原選手は全て防いで体を離しました。その後、萩原選手はジャブやカーフキックで西谷選手を削りつつ、打撃の打ち合いに持ち込みます。そして、右クロス、右ストレートに続く返しの強烈な左フックをクリーンヒットさせて西谷選手をダウンさせ、追撃のパウンドで1ラウンドTKO勝利を収めました。
RIZIN LANDMARK 12 (2025年11月3日)vs 秋元強真
引用元:RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
結果: TKO負け(2R 3:52グラウンドパンチ連打)
1ラウンドは、萩原選手がカーフキックを多用し、ノーモーションの右ストレートをヒットさせて秋元選手に鼻血を出させるなど、打撃で優位に進めました。
しかし2ラウンド、秋元選手は片足タックルからテイクダウンに成功。フロントチョークを凌がれた後も、再びテイクダウンしバックポジションを奪います。秋元選手は4の字ロックで萩原選手の動きを完全に封じ、最後はマウントに近い状態からのパウンドを連打。動けなくなった萩原選手を見てレフェリーが試合を止め、秋元選手の2ラウンドTKO勝利となりました。
萩原京平の強さを支える3つの要素
1. ノーモーションの右ストレート
萩原選手の代名詞とも言える右ストレートは、予備動作がほとんどなく、相手が反応する前にヒットする速さが特徴です。内村洋次郎選手をわずか22秒でKOした一撃は、その威力を象徴するものです。
2. カーフキックからのコンビネーション
下段へのカーフキックで相手の重心を崩し、そこから打撃を繋げる戦術は萩原選手の得意パターンです。秋元戦でも序盤にこの戦術で優位に立ちました。
3. プレッシャーをかけ続けるスタミナ
前に出続ける圧力と、3ラウンドを戦い抜くスタミナは萩原選手の大きな武器です。カイル・アグォン戦や高木凌戦では、このスタミナが試合を最後まで戦い抜く力となりました。
萩原京平の課題:グラウンド防御とテイクダウンディフェンス
グラップラーとの対戦成績
萩原選手の戦績を分析すると、グラップラータイプの選手との対戦で苦戦する傾向が明確です。
- 一本負けの内訳: クレベル・コイケ(リアネイキッドチョーク)、鈴木千裕(リアネイキッドチョーク)、牛久絢太郎(ギロチンチョーク)、芦田崇宏(リアネイキッドチョーク)
これらの試合では、打撃では優勢に進めながらも、テイクダウンを許した後のグラウンドでの防御に課題を抱えていることが分かります。
改善の兆し
一方で、直近の試合ではグラウンド技術の向上も見られます。カイル・アグォン戦では3ラウンドを通じてテイクダウンを切り続け、判定勝利を収めました。青帯から黒帯へと柔術技術を磨き続けていることが、今後の戦績に影響を与える可能性があります。
萩原京平の人物像とキャリア外の活動
格闘技で夢を叶える姿を見せる
萩原選手はRIZIN参戦後、生活環境が大きく変化したことを公言しています。新築高層マンションへの居住や高級車の購入について、本人は「若い世代に『格闘技(RIZIN)でのし上がればこういう生活ができる』と思ってほしかった」とインタビューで語っています。
この発言には、格闘技界全体を盛り上げ、若い世代に夢を見せたいという思いが込められています。
憧れのファイターとタトゥーに込めた思い
萩原選手は米国の総合格闘家ネイト・ディアスを憧れのファイターに挙げています。また、胸に彫られた蝙蝠のタトゥーは、小学校時代からの親友を偲ぶものであり、リング上での豪快なイメージとは異なる人間的な一面を示しています。
「スモーカーポーズ」をめぐる議論
リングイン時の「スモーカーポーズ」は所属ジム「SMOKER GYM」への所属を示すパフォーマンスですが、喫煙を連想させる動作としてクレベル・コイケ選手から「若者への影響が悪い」と批判されたこともあります。
萩原選手自身も「影響悪いと思っている」と認めながらも、ジムへの忠誠心を表現する一環として継続しています。この点については格闘技ファンの間でも賛否両論があります。
今後の展望:フェザー級での再挑戦
秋元戦の敗戦から得るもの
2025年11月の秋元強真戦での敗戦は、萩原選手にとって技術的課題を改めて認識する機会となりました。打撃では優位に立ちながらも、グラウンドに持ち込まれた際の対応力不足が明確になったためです。
29歳という総合格闘家としてキャリアの重要な時期を迎える中、グラウンド技術の強化が次なるステップへの鍵となります。
期待される対戦カード
フェザー級に留まる決断をした萩原選手に対し、ファンからは以下のような対戦カードが期待されています。
- 鈴木千裕選手との再戦: 2022年に一本負けを喫した相手とのリベンジマッチ
- 斎藤裕選手: フェザー級上位ランカーとの対戦
- 堀口恭司選手: トップファイターとの対戦による実力の証明
ただし、秋元戦での敗戦を受け、まずは勝ち星を積み重ねることが優先される可能性もあります。
よくある質問(Q&A)
Q1. 萩原京平選手の最大の強みは何ですか?
A. 萩原選手の最大の強みは、ノーモーションから繰り出される右ストレートとカーフキックの組み合わせです。特に接近戦でのパンチの精度が高く、KO率の高さ(勝利の約59%がKO/TKO)がそれを証明しています。ただし、グラウンドでの防御には課題があり、グラップラーとの対戦では苦戦する傾向があります。
Q2. なぜフェザー級からバンタム級への転向を撤回したのですか?
A. 2024年に一度はバンタム級への転向を表明しましたが、その後YouTube配信で「フェザー級でやり残したことがある」と述べ、撤回しました。具体的には、フェザー級のトップファイターとの対戦や、階級上位への挑戦という目標が残っていたためとされています。約5kgの減量は身体への負担も大きいため、現階級での挑戦を優先した形です。
Q3. 秋元強真戦の敗因は何だったのでしょうか?
A. 2025年11月3日の秋元強真戦では、打撃では優勢だったものの、グラウンドに持ち込まれてからの対応が課題となりました。2ラウンドでテイクダウンを許し、バックポジションからのパウンド連打で左目が腫れ上がり視界を失ったことが決定的でした。この試合は、萩原選手のグラウンド技術の強化が今後の課題であることを示しました。
Q4. 萩原選手の「スモーカーポーズ」にはどんな意味があるのですか?
A. 所属ジム「SMOKER GYM」への所属を示すパフォーマンスですが、クレベル・コイケ選手から「若者への影響が悪い」と批判されたこともあります。萩原選手自身も「影響悪いと思っている」と認めつつ、ジムへの忠誠心を表現する一環として続けています。この点については格闘技ファンの間でも賛否両論があります。
Q5. 今後、萩原選手はどのような選手と対戦する可能性がありますか?
A. フェザー級に留まる決断をしたことで、斎藤裕選手、鈴木千裕選手との再戦、堀口恭司選手といったトップクラスとの対戦が期待されます。ただし、秋元戦での敗戦を受け、まずはグラウンド技術の強化と勝ち星の積み重ねが求められる状況です。RIZIN側の判断により、中堅クラスとのマッチメイクから再スタートする可能性もあります。
まとめ:浪速のギャングスターの次なる一手
萩原京平選手のRIZINでの戦績は10勝9敗。決して順風満帆なキャリアではありませんが、その攻撃的なスタイルと高いフィニッシュ率は多くのファンを魅了してきました。
打撃の才能は折り紙付きながら、グラウンド技術の向上が次なるステップへの鍵となることは、戦績分析からも明らかです。29歳という格闘家としてキャリアの重要な時期を迎える中、再び頂点を目指す彼の挑戦から目が離せません。
秋元戦での敗戦を糧に、技術的な課題を克服した萩原京平選手の復活劇に期待しましょう。
参考情報・出典
- RIZIN公式サイト: https://jp.rizinff.com/
- 萩原京平公式Instagram: https://www.instagram.com/hagiwara_kyohei/
※本記事の戦績データは2025年11月時点の情報に基づいています。最新情報はRIZIN公式サイトでご確認ください。

















