秋空を彩る100機を超える色とりどりのバルーン。佐賀の嘉瀬川河川敷で繰り広げられる、アジア最大級の熱気球の祭典が今年も開幕しました。
「今年こそバルーンフェスタに行ってみたい！」と思っているあなた。でも気になるのは、やっぱり天気ですよね。せっかく佐賀まで足を運んでも、雨や強風でバルーンが飛ばなかったら…そんな不安を抱えている方も多いはずです。
この記事では、佐賀インターナショナルバルーンフェスタ2025の最新天気予報をはじめ、競技が実施される気象条件、初めての方でも安心して楽しめる観戦ガイド、持ち物チェックリスト、アクセス方法まで、現地で後悔しないための情報をすべてまとめました。
45年の歴史を持つこの国際イベントの魅力を知れば、天候に左右されながらも、より深くバルーンフェスタを楽しめるはずです。さあ、早起きして、佐賀の秋空を見上げに行きましょう！
目次
【速報】2025年開催情報と初日の様子
引用元：佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
2025年10月30日、佐賀インターナショナルバルーンフェスタが開幕しました。佐賀県佐賀市の嘉瀬川河川敷を舞台に、11月3日まで5日間にわたって開催される本イベントは、今年で45回目を迎える歴史あるバルーン競技大会です。
公式サイト（https://sibf.jp/）によると、2025年は20の国・地域から124機のバルーンが参加。アジア最大級の規模を誇り、毎年約80万人が来場する国際的なイベントとなっています。
初日の10月30日は好天に恵まれ、色とりどりのバルーンが秋空に浮かぶ光景に、多くの来場者が歓声を上げました。昨年2024年は5日間中3日が雨天の影響でフライト中止となっただけに、今年のスタートは関係者・来場者ともに安堵の表情が見られました。
開催概要
- 開催期間：2025年10月30日（木）〜11月3日（月・祝）
- 会場：佐賀市嘉瀬川河川敷
- 参加規模：20カ国・地域、124機
- 入場料：無料
- 開場時間：6:00〜（競技により変動）
- 主催：佐賀インターナショナルバルーンフェスタ組織委員会
バルーンフェスタの魅力を徹底解説
なぜ佐賀でバルーンなのか？45年の歴史
佐賀インターナショナルバルーンフェスタは1980年、わずか5機のバルーンでスタートしました。嘉瀬川河川敷の広大な敷地と、有明海からの穏やかな風という恵まれた自然条件が、バルーン競技に最適だったのです。
以来45年、世界選手権やアジア選手権も開催されてきた歴史を持ち、今や世界三大バルーンフェスティバルの一つに数えられるまでに成長しました。このイベントは単なる観光イベントではなく、パイロットたちが技術を競い合う真剣な国際競技大会なのです。
競技フライトの奥深さ
バルーンは風に乗って進む乗り物です。エンジンもプロペラもありません。パイロットは、高度を変えることで異なる風の層を読み解き、目的地へと向かいます。
競技では、地上に設置されたターゲットに向かってマーカー（重り付きのリボン）を投下し、その精度を競います。わずか数メートルの違いが勝敗を分ける繊細な競技です。気象条件の判断、風の読み、バーナー操作のタイミング――すべてがパイロットの経験と技術にかかっています。
競技は主に早朝（7:00〜9:00頃）と夕方（15:00〜17:00頃）に行われます。この時間帯は風が穏やかで、競技に適した気象条件になりやすいためです。ただし、当日の気象条件次第で競技内容が変更されたり、中止になることもあります。これも自然相手のイベントならではの醍醐味と言えるでしょう。
実際に参加したパイロットの方々からは「毎回違う状況が起きる。反省して上手くなるように練習するのが楽しい」という声も聞かれます。この大会で飛ぶこと自体が、世界中のパイロットにとって大きな挑戦であり、ステータスなのです。
夜間係留「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン」の幻想世界
大会4日目（11月1日）と最終日（11月3日）の夜には、特別イベント「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン」が開催されます。開催時間は18:00〜19:00頃です。
「ラ・モンゴルフィエ」とは、1783年にフランスで世界初の有人熱気球飛行を成功させたモンゴルフィエ兄弟にちなんだ名称です。夜空の下、バーナーの炎に照らされるバルーンは幻想的で、音楽に合わせて明滅する光景は言葉を失うほどの美しさです。
日中の競技で体力を使った後に行われるこの演出は、パイロットたちから来場者への特別なプレゼント。約240年前の熱気球誕生の歴史に思いを馳せながら、現代の技術と芸術が融合した瞬間を楽しめます。
【最重要】天気予報と飛行条件チェック
バルーンが飛べる気象条件とは
バルーン競技の実施可否を決める最大の要因が天気です。以下の条件が揃わないと、安全上の理由から競技は中止となります。
飛行可能な条件
- 雨が降っていないこと
- 風速が3m/s以下であること（理想的には1〜2m/s）
- 視界が良好であること
- 雷や濃霧がないこと
特に風速は重要です。5m/s以上の風が吹くと、バルーンの制御が困難になり危険なため、ほぼ確実に中止となります。また、雨天時はバルーンの布が水を吸って重くなり、離陸や着陸が危険になるため実施できません。
11月1日〜4日の天気予報と飛行予測
気象庁の予報（https://www.jma.go.jp/）によると、11月1日から4日にかけての佐賀市の天気は以下の通りです
- 11月1日（金）：晴れ、最高気温21℃、風速2〜3m/s → フライト期待度：高
- 11月2日（土）：晴れ時々曇り、最高気温20℃、風速3〜4m/s → フライト期待度：中
- 11月3日（日・祝）：曇り、最高気温19℃、風速2〜3m/s → フライト期待度：高
- 11月4日（月）：※大会は11月3日まで
特に早朝は風が穏やかになる傾向があるため、午前中の競技フライトが実施される可能性が高いと予想されます。ただし、天気は刻一刻と変化するため、最新情報の確認が不可欠です。
リアルタイム情報の入手方法
競技が実施されるかどうかは、当日朝6:00頃に行われるパイロットブリーフィング（気象状況説明会）で最終決定されます。そのため、来場前に必ず最新情報をチェックしましょう。
公式情報源
- 公式X（旧Twitter）：@SIBFO（最速で情報更新）
- 公式サイト：https://sibf.jp/
- 公式アプリ：「バルーンさが」（競技スケジュール、会場マップ、混雑状況など）
会場に着いてから中止を知るのでは残念です。出発前の情報確認を習慣にしましょう。
初めてでも安心！観戦の完全ガイド
アクセス方法と駐車場情報
【強く推奨】公共交通機関の利用
会場周辺は期間中、大変な混雑が予想されます。地元の方々のご協力により開催されているイベントですので、できる限り公共交通機関をご利用ください。
- JR利用：JR長崎本線「バルーンさが駅」下車、徒歩5分
- 博多駅から特急で約40分
- 佐賀駅から普通列車で約10分
- 期間中は臨時列車も運行
- バス利用：佐賀市営バス、昭和バスが臨時便を運行
- 佐賀駅バスセンターから約20分
車で来場する場合
どうしても車が必要な場合は、以下の点にご注意ください
- 会場周辺の駐車場は有料（1日1,000円程度）
- 週末は午前5:00〜5:30で満車になることも
- 開場時刻前から渋滞が発生
- 佐賀駅周辺に駐車して公共交通を利用する「パークアンドライド」が現実的
交通規制情報や駐車場マップは公式サイトで事前確認をお願いします。
持ち物・服装チェックリスト
河川敷という環境を考慮した準備が快適な観戦の鍵です。
【必須】持ち物
- ✅ 帽子・日焼け止め（日陰がほとんどありません）
- ✅ 防寒着・羽織るもの（朝晩は10℃前後まで冷え込みます）
- ✅ 飲み物（会場に売店はありますが混雑します）
- ✅ レジャーシート（休憩や場所取りに便利）
- ✅ ウェットティッシュ（トイレが混雑することがあります）
- ✅ モバイルバッテリー（情報確認や写真撮影で電池消耗が早い）
【推奨】服装
- 脱ぎ着しやすい重ね着スタイル（一日の寒暖差が大きい）
- 歩きやすい靴（会場は広大で砂利道もあります）
- 両手が空くリュックサック（ショルダーバッグより快適）
【あると便利】
- 双眼鏡（遠くのバルーンの模様や文字が見えます）
- 折りたたみ椅子（長時間の観戦に）
- ゴミ袋（マナー向上にご協力を）
おすすめ観覧時間と撮影スポット
【最もおすすめ】早朝の競技フライト（7:00〜9:00）
風が最も穏やかで、一斉離陸が見られる確率が高い時間帯です。100機を超えるバルーンが次々と空へ舞い上がる光景は、まさに圧巻の一言。早起きは大変ですが、それだけの価値がある絶景です。
良い観覧スポットを確保するなら、開場時刻の6:00には到着しておきたいところ。駐車場確保を考えると5:30到着が理想的です。
【穴場】夕方の競技フライト（15:00〜17:00）
朝ほどの混雑はなく、夕日に照らされるバルーンは別の美しさがあります。ただし、午後は風が強くなることが多く、中止率は朝より高めです。
撮影のコツ
- 広角レンズ：一斉離陸の迫力を全体で捉える
- 望遠レンズ：バルーンの模様やパイロットの表情をクローズアップ
- 斜光の時間帯：早朝・夕方は色彩が美しく映える
- 水面反射：嘉瀬川の水面にバルーンが映り込む構図も人気
- 夜間係留：三脚を使用して長時間露光で幻想的な写真に（ただし周囲への配慮を忘れずに）
重要：ドローン飛行は完全禁止
航空法により、会場周辺でのドローン飛行は厳禁です。違反者は航空法違反で逮捕される可能性があります。詳しくは国土交通省航空局のウェブサイトをご確認ください。
会場での注意事項とマナー
このイベントは、地域住民の皆様、約3,000名のボランティアスタッフ、そして世界中から集まるパイロットの皆さんの情熱によって支えられています。私たち来場者も、マナーを守り、地域への敬意を持って参加しましょう。
【必ず守ってほしいマナー】
- ゴミは必ず持ち帰る（ゴミ箱は設置されていますが数に限りがあります）
- 指定場所以外での喫煙は厳禁
- ドローン飛行禁止（航空法違反）
- バルーンや機材には触れない
- パイロットの準備作業を妨げない
- 駐車禁止区域への駐車は絶対にしない
- トイレは譲り合って利用する
【熱中症・低体温症に注意】
- 日中は気温が上がり、熱中症のリスクがあります
- 朝晩は10℃前後まで冷え込み、低体温症のリスクも
- こまめな水分補給と体温調節を心がけてください
- 救護テントは会場内に複数設置されています
会場の楽しみ方：グルメと出店
会場には約100店舗の出店が並び、佐賀の名物グルメを楽しめます。
佐賀グルメの代表格
- シシリアンライス（佐賀のご当地グルメ）
- 佐賀牛の串焼き
- 有明海の海苔を使った料理
- 地元の新鮮野菜を使った料理
ただし、人気店は長蛇の列になることも。競技観戦の合間に早めに購入しておくのがおすすめです。
雨天時の代替プラン：佐賀バルーンミュージアム
もし雨天でフライトが中止になっても、がっかりする必要はありません。佐賀市には2016年に開館した「佐賀バルーンミュージアム」があります。
施設情報：
- 所在地：佐賀市松原2-2-27（佐賀駅から徒歩10分）
- 開館時間：10:00〜17:00（最終入館16:30）
- 休館日：月曜日（祝日の場合は翌平日）
- 入館料：大人500円、小中高生200円、小学生未満無料
- 所要時間：約60〜90分
- 公式サイト：https://www.sagabai.com/balloon-museum/
館内では、バルーンの歴史、飛行原理、競技のルールなどを楽しく学べる体験型展示が充実。バーチャルバルーン体験やバルーンシミュレーターもあり、雨天時でもバルーンの世界を満喫できます。
フェスタ期間中は特別展示も行われていますので、晴天時でも訪れる価値がある施設です。
よくある質問Q&A
Q1. バルーンフェスタはいつ開催されますか？雨天の場合はどうなりますか？
A: 2025年は10月30日〜11月3日の5日間開催されます。バルーン競技は天候に大きく左右され、雨天や強風（風速5m/s以上）の場合は中止となります。当日朝のブリーフィング（午前6時頃）で最終判断されるため、公式X（@SIBFO）で最新情報を確認してから来場するのがおすすめです。過去のデータでは、5日間のうち2〜3日は何らかのフライトが実施されています。
Q2. 初めて行くのですが、何時頃に行けば一番楽しめますか？
A: 最もおすすめは早朝7時〜9時の競技フライトです。朝は風が穏やかで飛行しやすく、一斉離陸の絶景が見られる確率が高いです。ただし、会場は午前6時から開放されており、駐車場や良い観覧スポットを確保するなら午前5時半頃の到着が理想的です。夜間係留（11月1日・3日の18:00〜19:00頃）を見たい場合は夕方に再訪するのも良いでしょう。
Q3. 車で行きたいのですが、駐車場はありますか？混雑状況は？
A: 会場周辺に有料駐車場（1日1,000円程度）が複数設置されますが、週末は午前5時台で満車になることもあります。開場直後から大渋滞が予想されるため、JR「バルーンさが駅」からのシャトルバス利用を強く推奨します。電車なら博多駅から約40分、佐賀駅からは臨時列車も運行されます。どうしても車の場合は、佐賀駅周辺の駐車場に停めて公共交通を利用する「パークアンドライド」が現実的です。
Q4. 小さな子供連れでも楽しめますか？注意点はありますか？
A: 河川敷の広大な会場なので、子供連れでも十分楽しめます。ただし注意点として、トイレが混雑するため早めの声かけを心がけること、日陰が少ないため日焼け止めと帽子は必須、会場が広く迷子のリスクがあるため待ち合わせ場所を事前に決めておくことが重要です。朝晩は冷え込むため防寒着を持参し、ベビーカーは使用できますが混雑時は抱っこ紐の方が動きやすいでしょう。授乳室やおむつ交換台も会場内に設置されています。
Q5. 写真撮影のコツはありますか？ドローンは飛ばせますか？
A: ドローン飛行は航空法により完全禁止です。違反者は逮捕される可能性もあります。写真撮影のコツとしては、早朝は斜光で色彩が美しく映える点、広角レンズで一斉離陸の迫力を捉える方法、望遠レンズでバルーンの模様やパイロットの表情をクローズアップする方法などがあります。夜間係留は三脚使用で幻想的な光景を撮影可能ですが、周囲への配慮を忘れずに。嘉瀬川の水面反射を活かした構図もおすすめです。
まとめ：「飛んだらラッキー！」の心で、一生の思い出を
佐賀インターナショナルバルーンフェスタは、自然と人間の技術が織りなす壮大なドラマです。天候次第という不確実性こそが、このイベントの魅力。「飛んだらラッキー！」という気持ちで臨めば、どんな天候でも楽しめます。
もし雨天でフライトが中止になっても、佐賀バルーンミュージアムでの学習、佐賀グルメの堪能、地元の人との交流など、楽しみ方は無限大です。何より、この広大な空と河川敷に立つだけで、非日常の解放感を味わえるはずです。
45年の歴史を持つこのイベントは、地域の皆様、ボランティアスタッフ、世界中のパイロットの情熱によって支えられています。私たち来場者も、マナーを守り、敬意を持って参加することで、この素晴らしいイベントを未来へとつなげていきましょう。
公式情報のチェックを忘れずに、早起きして、思い切り秋の佐賀を満喫してください！
【最新情報はこちら】
- 公式サイト：https://sibf.jp/
- 公式X：@SIBFO
- 公式アプリ：「バルーンさが」（iOS/Android対応）
- 気象庁天気予報：気象庁
- 佐賀バルーンミュージアム：https://www.sagabai.com/balloon-museum/
皆さんの素敵なバルーン体験を心よりお祈りしています！
