LUNA SEAのドラマー・真矢さんの代役として、元SIAM SHADEの淳士さんが抜擢されました。二人をつなぐのは、師弟の絆と故郷・秦野という共通点。この記事では、淳士さんのドラマー人生と、真矢さんへの想いが込められた大役について詳しく解説します。
目次
真矢の代役に淳士が抜擢 ― 師弟をつなぐ絆
2025年4月、LUNA SEAのドラマー・真矢さんが大腸がんと脳腫瘍を患っていることを公表しました。長年にわたり闘病しながらもステージに立ち続けてきたことを明かし、「死なないこと、そして希望を失わないこと」という力強いメッセージを発信しています。
引用元:(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース
そして2025年11月に開催される「LUNATIC FEST. 2025」では、真矢さんのサポートドラマーとして、元SIAM SHADEの淳士さんが起用されることが発表されました。
引用元:淳士 | REMO
淳士さんは若手時代に真矢さんのローディー(楽器運搬・セッティングを行うスタッフ)を務めていた経験があります。師匠の演奏を間近で見て学んだ”弟子”が、今度は師匠の想いを受け継ぐ立場に。二人をつなぐ深い絆が、この大役につながったと言えるでしょう。
SIAM SHADE淳士のドラマー人生
SIAM SHADEでの活躍
淳士さん(本名:飯島淳士)は、1994年にヴィジュアル系ロックバンドSIAM SHADEに加入し、日本のロックシーンで確かな足跡を残してきました。
引用元:GRUMBLE MONSTER
SIAM SHADEは1995年にメジャーデビューし、代表曲「1/3の純情な感情」は累計100万枚を超えるヒットを記録。淳士さんのドラムは、疾走感のあるツーバスと正確なリズムキープで楽曲にダイナミズムを与え、バンドサウンドの核を担ってきました。
バンドは1999年に解散しましたが、2007年と2013年には再結成ライブを開催。ファンの熱い支持を集めました。
不死身のドラマーと呼ばれた理由
メジャーデビュー直前の1995年、淳士さんは重大な交通事故に遭遇しました。一時は命も危ぶまれる状況でしたが、驚異的な回復力でわずか2週間後にはステージに復帰。
この出来事から「不死身のドラマー」という異名がつき、音楽に対する強い情熱と前向きな姿勢が多くの人々に知られるようになりました。
数々のトップアーティストとの共演
SIAM SHADE解散後、淳士さんはサポートドラマーとして幅広い活動を展開しています。
主な参加アーティスト
- T.M.Revolution
- GACKT
- Acid Black Cherry
- Sound Horizon
- BREAKERZ
特にT.M.Revolutionのライブでは、西川貴教さんの激しいパフォーマンスを支える安定したドラムワークが高く評価されています。
改名に込めた想い
2000年代に入り、淳士さんは「淳二」から「淳士」へと改名しました。姓名判断をきっかけにした決断で、一画の違いに「新しいステージへ進む」という決意を込めたと語っています。
音楽教育への情熱
淳士さんは各地の音楽スクールでドラムクリニックも開催しています。レッスンでは技術指導だけでなく、「たくさん遊ぶことが、面白いドラマーになる秘訣」という持論を展開。
楽しむことを第一に考える指導方針は、多くの生徒から支持を集めています。
師弟の絆 ― ローディー時代から現在まで
淳士さんと真矢さんの関係は、1990年代初頭に遡ります。
当時、まだプロドラマーとして活動する前の淳士さんは、真矢さんのローディーとして現場を支えていました。楽器のセッティングや運搬を通じて、プロの技術と心構えを間近で学ぶ貴重な経験を積んだのです。
そして興味深いことに、真矢さんの故郷は神奈川県秦野市。淳士さんも同じ秦野市の出身です。地元を同じくする二人が、師弟関係を経て、再び大きなステージで繋がることになりました。
真矢さんは公表の中で、秦野市のたばこ祭に参加する意向も示しています。それぞれの形で故郷に恩返しをする二人の姿勢に、多くのファンが共感しています。
LUNATIC FEST. 2025という舞台
LUNATIC FEST.とは
引用元:LUNATIC FEST.
LUNATIC FEST.は、LUNA SEAが主催する大規模ロックフェスティバルです。2015年に第1回が開催され、X JAPAN、GLAY、DIR EN GREYなど日本を代表するロックアーティストが出演する注目イベントとして定着しています。
2025年の開催では、真矢さんの不在という特別な状況の中、LUNA SEAメンバーは「真矢の帰りを信じて待っています」というメッセージを発表しました。
なぜ淳士なのか
数多くの実力派ドラマーがいる中で、淳士さんが選ばれた理由は明確です。
- 真矢さんとの師弟関係という深い信頼
- トップアーティストとの共演で培った確かな技術
- ヴィジュアル系シーンでのキャリアと理解
- 人柄の良さとプロフェッショナルな姿勢
LUNA SEAのメンバーたちも、真矢さんの想いを最もよく理解し、リスペクトを持って演奏できる人物として淳士さんを選んだと考えられます。
淳士さんが奏でるもの
LUNATIC FEST. 2025のステージで淳士さんが叩くドラム。そこには真矢さんへの敬意、仲間への想い、そしてファンへの感謝が込められるはずです。
引用元:淳士チャンネル
真矢さんの「代わり」ではなく、真矢さんの想いを「つなぐ」存在として。淳士さんならではの演奏が、会場に響き渡ることでしょう。
よくある質問(Q&A)
Q1: 淳士さんは現在もSIAM SHADEで活動しているのですか?
SIAM SHADEは1999年に解散しましたが、2007年と2013年に再結成ライブを開催しています。現在、淳士さんはサポートドラマーとして様々なアーティストの活動に参加しながら、音楽スクールでの講師業も行っています。
Q2: 真矢さんの代役を務めるのは今回が初めてですか?
淳士さんが真矢さんのサポートを務めるケースは極めて稀です。今回は真矢さんの闘病という特別な事情と、二人の師弟関係という深い絆があったからこその抜擢と言えるでしょう。
Q3: LUNATIC FEST.とはどんなイベントですか?
LUNA SEAが主催する大規模ロックフェスティバルで、2015年に第1回が開催されました。日本のロックシーンを代表するアーティストが多数出演する、ファン待望のイベントです。
Q4: 真矢さんと淳士さんの「師弟関係」について詳しく教えてください
淳士さんは1990年代初頭、プロになる前に真矢さんのローディーを務めていました。楽器の運搬やセッティングを通じて、プロドラマーの技術と姿勢を間近で学んだ経験が、その後の音楽人生に大きな影響を与えたとされています。
Q5: 真矢さんの現在の状況は?
真矢さんは2025年4月に大腸がんと脳腫瘍を公表し、現在も治療を続けながら復帰を目指しています。本人は「死なないこと、希望を失わないこと」というメッセージを発信し、前向きに闘病中です。最新情報はLUNA SEAおよび真矢さんの公式SNSをご確認ください。
まとめ
音楽は人と人をつなぎ、時を超えて想いを届けるもの。師から弟子へ、仲間から仲間へ――LUNATIC FEST. 2025のステージで響く淳士さんのドラムは、真矢さんへのエールであると同時に、すべての音楽ファンへの希望のメッセージとなるはずです。
SIAM SHADEで培った技術、数々のトップアーティストとの共演で磨いた表現力、そして何より真矢さんへのリスペクト。それらすべてが一つになったとき、特別な音がステージに響き渡るでしょう。
真矢さんの一日も早い回復を願いながら、淳士さんの演奏を見守りたいと思います。
参考情報源:
- REMO | 公式サイト
- LUNATIC公式:LUNATIC FEST.
- 淳士チャンネル: https://www.youtube.com/channel/
- GRUMBLE MONSTER:https://grumblemonster.com/
※記事の情報は2025年10月時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。