2025年9月15日、秋田と山形にまたがる鳥海山で、小学生2人を含む3人が道に迷い、連絡が取れなくなるという遭難事故が発生しました。夜が迫り、誰もが最悪の事態を覚悟したそのとき、一筋の光明が差し込みます。一夜を明かした彼らは、翌朝、無事に救助されたのです。
なぜ、彼らは無事だったのでしょうか?その背景には、登山者が知っておくべき重要な教訓と、冷静な判断力が関係していました。今回は、この遭難事故から見えてきた、命を救う「ある理由」について詳しく見ていきましょう。
目次
遭難から生還へ!鳥海山で起きた奇跡の理由とは
引用元:ライブドアニュース
3人の登山ルートと遭難の経緯
2025年9月15日、山形県と秋田県にまたがる鳥海山で、東京から来た32歳の男性と、山形県酒田市に住む小学6年生の姪(12歳)、小学3年生の甥(9歳)の3人が道に迷い、連絡が取れなくなるという事態が発生しました。親族5人で入山しましたが、先に下山した2人から警察に「はぐれてしまった」と通報がありました。
なぜ、3人は無事だったのか?
通報から救助までのタイムラインを見てみましょう。
- 9月15日午後6時30分ごろ:先に下山した親族から警察に通報。
- 9月15日午後5時30分ごろ:親族が「御浜小屋で一晩待つように」とSNSで連絡。
- 9月16日午前5時30分:警察の捜索隊と県警ヘリが捜索開始。
- 9月16日午前6時45分ごろ:上空から3人を発見。
- 9月16日午前7時15分ごろ:救助隊が3人と接触。
連絡が取れなくなる直前、親族からSNSで送られた「山小屋で一晩待つように」という連絡が、結果として3人の命を救ったのかもしれません。もし、闇雲に下山を試みていたら、滑落や二次遭難の可能性もあったかもしれません。救助を待つという冷静な判断が功を奏したのだと思います。
無事救助!その背景にあったのは、冷静な判断と迅速な救助活動
今回は不幸中の幸いと言うべきか、3人とも怪我はなく健康状態も良好だったとのことです。これも早急な通報と、夜明けと同時に始まった警察や救助隊の迅速な対応が大きな要因でしょう。連絡が取れない中での捜索は困難を極めたはずです。無事救助されたというニュースを聞いて、本当に良かったと胸をなでおろしました。登山は自然を相手にするレジャーであり、常に危険と隣り合わせだということを再認識させられました。
山の遭難を防ぐ!登山者が知っておくべき3つのこと
登山計画の重要性
登山は事前の準備が何よりも大切です。今回の事例のように、予期せぬ事態に備えるためにも、詳細な登山計画を立てましょう。ルートや所要時間、天候などを事前に確認し、無理のない計画を立てることが重要です。
登山届は必ず提出
登山届を提出することで、万が一の際に捜索活動が迅速に行えます。遭難場所の特定や、最終連絡地点の把握など、救助隊にとって貴重な情報となります。今回も、下山した親族からの通報が重要な役割を果たしました。
連絡手段の確保
山間部では携帯電話の電波が届かない場所も多いため、予備のバッテリーや携帯用充電器、できれば衛星電話などの連絡手段を複数用意しておくと安心です。万が一連絡が取れなくなっても、焦らず冷静に行動することが大切です。
もし道に迷ったら…
「道に迷ったときは、来た道を引き返す」これが鉄則です。無理に進まず、落ち着いて現在地を確認しましょう。GPS機能付きの登山用地図アプリや、紙の地図とコンパスも持っていくと良いでしょう。そして、連絡が取れる場所まで戻るか、安全な場所で救助を待つという選択肢も頭に入れておきましょう。今回の遭難事例からも、冷静な判断が命を救うという教訓を得られました。