格闘技ファンの間で急速に注目度を高めている那須川龍心。 その名を聞いて「那須川天心の弟」と思い浮かべる人も多いかもしれませんが、すでに彼は“弟”の肩書きを越え、独自の実績と存在感を放っています。
キックボクシングとMMAの二刀流として活躍し、2024年にはRISEフライ級王者、2025年にはISKA世界王者となった若きファイター。 本記事では、その戦績を軸にこれまでの軌跡と今後の展望を徹底的に掘り下げていきます。
19歳という年齢でどれほどのインパクトを格闘技界にもたらしているのか。 そして、彼の成長が今後の日本格闘技にどんな影響を与えるのか。
気になる話題とともに、注目の「那須川龍心 戦績」を詳しくご紹介します。
目次
那須川龍心の基本プロフィールと現在の戦績
引用元:RISE(ライズ)立ち技打撃格闘技 オフィシャルサイト
2006年5月16日に千葉県松戸市で生まれた那須川龍心選手は、現在19歳の若きキックボクサー兼総合格闘家です。身長164cm、体重53kgの軽量級選手として、TEPPEN GYM所属でプロ活動を続けています。
現在の戦績は17戦15勝2敗(7KO)となっており、内訳はキックボクシング16戦14勝2敗(6KO)、MMA1戦1勝(1KO)となっています。現在はRISEフライ級王者とISKA K-1ルール世界ストロー級王者の2つのタイトルを保持しています。
那須川龍心の競技歴と主要戦績
アマチュア時代の実績
兄・天心選手の影響で6歳からキックボクシングを始めた龍心選手は、8歳で早くも日本一に輝くなど、幼少期から素晴らしい才能を発揮してきました。中学生以下のジュニア大会では数々のタイトルを獲得し、2020年の中学2年時にはアマチュアムエタイでも良い結果を残しています。
プロデビューから現在まで
2022年4月2日に代々木体育館で開催された「RISE ELDORADO 2022」でプロデビューを果たし、初勝利を飾りました。その後、順調に勝利を重ね、2023年にはRISEフライ級王座を獲得しています。
最新の戦績ハイライト
2025年6月21日に横浜BUNTAIで行われたISKA K-1ルール世界ストロー級王座決定戦では、ISKA世界フェザー級王者ハマダ・アズマニに3-0で判定勝ちし、初の世界王座を獲得しました。

2025年6月21日に横浜BUNTAIで行われたISKA K-1ルール世界ストロー級王座決定戦では、ISKA世界フェザー級王者ハマダ・アズマニに3-0で判定勝ちし、初の世界王座を獲得しました。
2024年12月21日の試合ではペットマイ・MC.スーパーレックムエタイを2RKOで撃破し、2024年の年間戦績を5戦5勝(3KO)で締めくくりました。
那須川龍心の技術的特徴と戦術分析
得意技と戦闘スタイル
龍心選手の得意技は左フックで、オーソドックススタイルを基本としています。軽量級ならではのスピードとタイミングを活かしたカウンター攻撃、そして連続攻撃による相手の体力削りが主な戦術となっています。
兄・天心との比較分析
兄・天心選手とは異なる戦闘スタイルを持つ龍心選手は、よりローキックを多用し、接近戦でのボディワークに独自の特徴を見せています。天心選手がスピードと瞬発力で相手を圧倒するタイプなら、龍心選手はより計算された試合運びで相手を崩していくタイプと言えるでしょう。
MMA参戦で見せた総合格闘技への適性
RIZIN.45でのMMAデビュー戦
2023年大晦日のRIZIN.45で総合格闘技に初挑戦し、2RパウンドTKOで勝利を収めた。試合では下からの腕十字を脱出してから一気に流れを変える判断力を見せ、打撃系選手のMMA適性を証明しました。
引用元:ENCOUNT
総合格闘技への取り組み
龍心自身が「MMA練習を週3で継続している」と語るなど、キックボクシングと並行して総合格闘技のスキル向上にも積極的に取り組んでいるようです。特にテイクダウンディフェンスと首相撲の技術向上が今後の課題となっています。
今後の展望と課題
階級変更への挑戦
現在のフライ級(51.5kg)から53kg級への転向を示唆している龍心にとって、体重増加は大きな挑戦となる。筋量アップによる爆発力向上と、持ち味であるスピードの維持のバランスが鍵となる。
国内外での活動展開
「僕がキックの先頭に立ってキックを盛り上げる」という発言通り、競技の発展に貢献する意識を持つ龍心は、今後メディア露出やSNS発信を通じて格闘技界全体の注目度向上に寄与することが期待されています。
技術面での成長ポイント
現在の強みであるカウンター攻撃と連打のスピードに加え、MMA練習で培った総合力を活かした「打撃の龍心」から「総合力の龍心」への進化が注目されます。
那須川龍心の戦績に関するよくある質問
Q1. 那須川龍心と兄・天心の戦績を比較するとどちらが上?
A1. 単純な数字比較は難しいですが、龍心選手は17戦15勝(KO率41%)、天心選手は引退時点で42戦41勝(KO率76%)でした。ただし、対戦相手のレベルや競技歴の違いがあるため、現時点での直接比較は適切ではないかもしれません。龍心選手はまだキャリア初期段階ですので、今後の成長により注目していきたいところですね。
Q2. 那須川龍心がMMAに本格転向する可能性は?
A2. 2023年のRIZIN初参戦で見せたグラウンド対応力から、MMA適性は十分あると思われます。ご本人も「MMA練習を週3で継続している」と発言されており、将来的な本格転向は十分考えられそうです。ただし、現在はキックボクシングでの王座防衛が優先課題となっているようです。
Q3. 53kg級転向で那須川龍心の強さは変わる?
A3. 体重増加により筋力向上が期待される一方で、持ち味であるスピードへの影響が気になるところです。過去の軽量級王者の階級変更事例を見ると、成功例と失敗例が混在しており、龍心選手にとっても大きな挑戦となりそうです。適切な増量ペースと技術調整が成功の鍵となるでしょう。
Q4. 那須川龍心の次戦相手として有力な候補は?
A4. RISE内では前王者の山﨑秀晃選手との再戦、海外からはムエタイ王者クラスとの対戦が注目されています。また、兄弟共演としてRIZINでのMMA参戦も話題性がありそうです。公式発表はまだですが、2025年後半の試合開催が予想されます。
Q5. 那須川龍心は天心を超える選手になれる?
A5. 異なる時代・環境での活動のため直接比較は難しいですが、龍心選手には独自の魅力があります。より計算された試合運び、MMAでの可能性、そして現代のSNS時代に適したプロモーション能力など、天心選手とは異なる形での成功を築く可能性は十分あると思います。
まとめ:那須川龍心の未来に向けた挑戦
那須川龍心選手の戦績は、現在19歳という若さを考えれば極めて優秀な成績と言えるでしょう。兄・天心選手が築いた日本格闘技界の基盤の上で、龍心選手がどのような新たな歴史を刻むかは格闘技ファンの大きな関心事ですね。
2つの王座を保持する現在の立場は、まだ序章に過ぎないのかもしれません。階級変更への挑戦、MMAでのさらなる成長、そして格闘技界全体の発展への貢献など、龍心選手の前には多くの課題と可能性が広がっています。
次戦の行方と共に、一格闘技ファンとして龍心選手の歩む道のりを見守り続けたいと思います。彼の戦績に新たな章が刻まれる日が楽しみですね。
参考情報源