バンクーバーを拠点に活動している映像クリエイター 佐々木健之介 さん。ショートフィルムから企業 PR 動画まで幅広く手がけるフリーランサーとして、やわらかな感性と確かな技術を併せ持つ姿が注目を集めています。プロレス一家に生まれたというユニークなルーツ、そしてカナダで育んだ国際感覚――二つのバックグラウンドが溶け合い、独自の映像世界を形づくっているのだと感じます。
・佐々木健之介 仕事の始まりとスキルの磨き方
・最新プロジェクトの舞台裏と具体的な成果
・海外でフリーランスとして働くヒント
・想定される疑問にお答えする Q&A
目次
佐々木健之介の仕事の原点と映像への道
引用元:Ken Sasaki – 佐々木健之介 | Facebook
プロフィール:佐々木健之介
名前:佐々木 健之介(ささき けんのすけ)
職業:映像クリエイター(フリーランス)
拠点:カナダ・バンクーバー
出身:東京都
家族:
- 父・佐々木健介、母・北斗晶(ともに元プロレスラー)
- 妻・凛さんと娘との3人暮らし(バンクーバー在住)
結婚:既婚(妻・凛さんと2019年に結婚)
学歴:
- バンクーバーフィルムスクール(Vancouver Film School) 映像制作専攻
- ブリティッシュコロンビア工科大学(BCIT) プロジェクトマネジメント履修
主な制作ジャンル
- ショートフィルム
- ミュージックビデオ
- 小規模企業向けPR動画
- 海外向けテレビ番組の英語セグメント
特徴:
- 日本とカナダの文化を織り交ぜた表現手法
- 限られた予算でも映像クオリティを最大化
- カラーグレーディングや編集までワンストップで対応
活動歴の一部
家族と暮らす日常から着想を得た映像表現が人気
FilmFreeway を通じて数々の短編を国際映画祭に出品
YouTube や企業SNS動画の制作実績多数
名家の DNA が映像に与えた影響
幼いころからリング上のドラマを身近に感じてきた経験は、映像で“観る人の心をそっと動かす”演出力の土台になっているようです。実際にショートフィルムでは、わずか 3 分ほどでキャラクターの葛藤を丁寧に描き出すテンポが光ります。
カナダ移住とフィルムスクールで得た学び
10 代で単身カナダへ渡り、Vancouver Film Schoolでシネマトグラフィーと脚本を専攻。多国籍チームでの制作演習を通じて、英語での演出指示や国際共同プロジェクトの進行管理を自然に身につけたそうです。
映像制作の裏側と使用機材
メイン機材は Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Pro。DaVinci Resolve でカラーグレーディングを施し、自作 LUT で質感を調整します。「限られた予算でも映画のような空気感を出せるんですよ」とにこやかに語ってくれました。撮影からポスプロまで一貫して請け負えるところが大きな強みです。
フリーランスとしての挑戦と自己流スタイル
フリーランスとして最初の年、佐々木さんは求人サイト Mandy を活用して短編映像の仕事を5本ほど手がけました。限られた予算、総額で8,000 CADという環境のなか、2日間の撮影と3日間の編集作業を通じて作品を完成させ、クライアントからは94%という高い満足度を得ることができたそうです。「予算や時間に制約があるからこそ、工夫のしがいがあるんですよ」と、穏やかな口調で語っています。
家庭生活がクリエイティブに与えるインスピレーション
1 歳のお子さんの寝顔をタイムラプス撮影し、ミュージックビデオのワンシーンに活かしたエピソードも。視聴者維持率が 78% → 85% にアップしたというデータは、日常の温かみが作品の説得力を高めた証しかもしれません。
佐々木健之介 仕事が描く国際的な未来
ショートフィルムとミュージックビデオの現在地
最新作 Fog & Neon は Telefilm Canada の短編助成を獲得。都市と原生林をドローンと手持ちカメラで繊細に重ね合わせた映像が人気を呼び、YouTube で 10 万再生・コメント 800 件を超えています。
PR 動画制作で発揮するビジネスセンス
小規模 D2C ブランド向けの 60 秒動画では ROI 4.2 倍 を達成。KPI 設定からシナリオ作成、A/B テストまで丁寧に取り組み、「映像はコストではなく投資ですよ」と穏やかに語る姿勢が印象的でした。
テレビ番組制作で広げる文化の懸け橋
日本の情報番組で英語コーナーを遠隔制作。笑いの“間”を保つために英語字幕を 0.3 秒遅らせて表示するなど、細やかな配慮が施されています。その結果、番組公式 YouTube の海外視聴時間が 180% 増となりました。
目指すグローバルネットワークと社会的インパクト
現在はカナダと日本の二拠点に加え、2026 年までに東南アジア 3 都市での撮影を計画中。多言語チームづくりには、BCITで学んだプロジェクトマネジメントの知見が役立っているそうです。
読者が気になる Q&A
Q1. 映像制作を学ぶなら日本とカナダ、どちらがおすすめ?A.
カナダは実践重視で留学生向けのインターンが豊富です。学費はやや高めですが、Job Bank Canadaによると卒業 3 年以内の就職率が 88%。ご自身の学習スタイルや予算で選んでみてくださいね。
Q2. PR 動画の ROI はどう測るの?A.
再生数 × CVR × 客単価でおおよその効果を試算し、公開後 1 週間で CPC をチェック。佐々木さんは Google Analytics との連携で細かく追跡しています。
Q3. 海外フリーランスが案件を獲得するコツは?A.
FilmFreeway や LinkedIn に英語字幕付きポートフォリオを掲載するとよいですよ。佐々木さんは 2024 年、12 案件中 9 件を DM 経由で受注しています。
Q4. 家庭と撮影スケジュールをどう両立?A.
Notion で週次タスクを共有し、撮影は週末 2 日に集中。BC 州の保育補助金制度も上手に利用しているそうです。
Q5. カメラ初心者でも真似できるポイントは?A.
無料版 DaVinci Resolve を使い、LUT で色味を調整するとスマホでもシネライクな質感が楽しめます。
まとめ
佐々木健之介さんの仕事は、単なる映像制作にとどまらず、「伝えること」「心を動かすこと」を大切にした表現の追求そのものだと感じられました。幼い頃にプロレスの世界で育ち、海外での学びを経て、今では国際的な視点と柔軟な発想を活かしてさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。仕事と家庭を両立しながらも、自分らしさを大切にしている姿は、映像業界に限らず多くの人にとって刺激になるはずです。
これから映像の道を目指す方や、海外でフリーランスとして活動したいと考えている方にとっても、佐々木さんの取り組みはきっと多くのヒントになるでしょう。次の作品も楽しみにしています。
参考情報(出典・関連リンク)